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日文研の話題

ハーバード大学ライシャワー研究所を訪問しました(2024年4月22日)

2024.05.22

 2024年4月22日に安井眞奈美教授(日文研)がハーバード大学ライシャワー研究所を訪問されました。以下は、安井教授よりの報告です。

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 2024422日、安井がハーバード大学ライシャワー研究所の栗山茂久所長を訪問しました。今回の訪問の目的は、日文研が主導する「国際日本文化研究」コンソーシアムへのハーバード大学の参加と、これからの日文研とハーバード大学との研究と教育を基にした交流の可能性について相談を進めることでした。安井は、昨年ゲント大学で開催されたヨーロッパ日本研究協会(EAJSでのゲント大学主催のワークショップ“Creating Ethical Bodies”に招待され、2日間のワークショップで栗山所長とご一緒してから、身体論や医学史、また人文社会科学の幅広いテーマで今後、共同研究ができないか、議論を進めてきました。今回の訪問で、具体的な共同研究の可能性についてさらに議論することができました。

 また安井は、20243月末に出版した図録『浮世絵にみる妊産婦と胎児の身体イメージ』 “Maternal Health and Images of the body in Japanese Ukiyo-e”を謹呈し、女性の身体と胎児について、医学史と身体観のかねあいから企画した旨を伝えました。また英語、日本語、中国語の解説によるオンライン展示は、すでにさまざまな国の多くの方々に御覧いただいており、オンライン展示のもつ可能性についても強調しました。

 訪問の際に、ギャヴィン H. ホワイトロー氏(ハーバード大学ライシャワー日本研究所エグゼクティブ・ディレクター)、上田智洋氏(ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所客員研究員)、光岡伸洋氏(ハーバード大学大学院デザインスクール客員研究員)とも面談することができ、上田氏、光岡氏は4月末に開催されるボストン・ジャパンフェスティバルの運営に携わり、日本の祭りを通したコミュニティーづくりという興味深い課題について情報共有をいただきました。

 ハーバード大学と日文研との共同研究については、今後、具体的に進め、進捗状況について改めて報告いたします。

(文・安井眞奈美 教授)

  • ハーバード大学ライシャワー研究所にて 
左より上田研究員、光岡研究員、安井教授、栗山教授、ホワイトロー教授 ハーバード大学ライシャワー研究所にて  左より上田研究員、光岡研究員、安井教授、栗山教授、ホワイトロー教授
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