本センター瀧井一博教授が令和6年秋の紫綬褒章を受章されました
このたび、令和6年秋の叙勲において、本センターの瀧井 一博(たきい かずひろ)教授が、紫綬褒章を受章されました。
瀧井教授の専門分野は国制史、比較法史であり、明治立憲体制の成立と展開を知識社会史と国際関係史の観点から考察する研究を進め、国内外で幅広く活躍されています。
近年は特に、「岩倉使節団(1871-1873)150年記念事業」の一環として、京都精華大学・京都国際マンガミュージアムと共同で、使節団の軌跡を広く分かりやすく伝えるためのマンガ制作プロジェクトを進めており、岩倉使節団という、日本の近代化のスタートとなった西洋文明視察の旅を振り返り、日本の近代とは何だったのかと考えるための新教材として若年層向けにマンガの形で提供できるよう、教育及び研究に邁進されております。
2022年には著書『大久保利通:「知」を結ぶ指導者』(新潮社)において、第76回毎日出版文化賞を受賞されており、その他多数の業績があります。
今回の受章に際し、瀧井教授から以下のとおりコメントがありました。
【受章者・瀧井 一博教授のコメント】
紫綬褒章を授与いただき、まことに望外なことで、今はただただ恐懼しています。
思い返せば、私は大学院に進んだ時から勝手気ままに自分の関心に沿って、遊学を重ねてきました。
その結果として、大きな苦悩やつまずきに直面したこともありましたが、その都度、様々な学問の師友や周囲の人々に助けられ、素志を貫くことができました。今回の栄典を機にこれまでの自分の歩みを振り返って、研究生活の要所要所でいただいた学恩をかみしめると同時に、それに報いるためさらに努力していく所存でおります。
このたびの瀧井教授の受章につきまして、教職員一同、心よりお祝い申し上げますとともに、瀧井教授の益々のご健勝とご活躍を祈念いたします。
【瀧井一博教授の研究者ページ】
https://www.nichibun.ac.jp/ja/research/staff/s025/