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日文研の話題

第350回日文研フォーラムを開催しました(2024年5月14日)

2024.05.20

 5月14日、ハサン・トパチョール外国人研究員(ユスキュダル大学・助教授)を講師に迎え、楠綾子教授 (日文研)による司会のもと日文研フォーラムを開催しました。会場となったハートピア京都には、総勢 107人の方々にお集まりいただきました。

 前半、「戦後日本における近代化「記憶」と「場」の揺らぎ ―メディア・イベント「明治百年祭」(1968)を例に―」と題したトパチョール研究員の発表では、戦後日本の国家的メディア・イベントのひとつ「明治百年祭」に焦点が当てられ、メディア史の観点から包括的に検討したオリジナリティ豊かな研究報告がおこなわれました。「明治百年祭」は明治元年から一世紀が経過したことを記念して、戦後日本の一大事業として開催されたイベントです。トパチョール研究員の発表を受け、コメンテーターの奈良岡聰智氏(京都大学大学院法学研究科教授)からは同イベントについて政治史的な観点からの解説、さらに、主導した佐藤内閣の影響力や同時代の司馬遼太郎の役割をどう捉えるか、また、トパチョール研究員の出身国トルコの建国記念イベントをどのように考えるかといった複数の問いが投げかけられました。

 質疑応答の時間には奈良岡教授、さらにはフロアから寄せられた質問にトパチョール研究員が答える形で活発な議論が展開され、盛会裏のうちに終演を迎えました。

(報告:総合情報発信室)


< ご関心おありの方は下記の研究者ページ(日文研)もご覧ください >

■ ハサン・トパチョール外国人研究員
https://www.nichibun.ac.jp/ja/research/staff/s2227/

■ 楠綾子教授
https://www.nichibun.ac.jp/ja/research/staff/s061/

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