日文研の話題

　去る、4月8日、上海社会科学院世界中国学研究所から4名の教員が日文研を訪問しました。

　上海社会科学院世界中国学研究所は、国際中国学の研究を推進し、上海文化の国際的影響力の強化に努めている機関で、このたび、国際日本学の分野で成果を収めている日文研に対し、国際日本学と国際中国学についての意見交換及び今後の共同研究の可能性を探るため、訪問依頼があり、日文研所長、教員と意見交換を行うため、受入に至りました。

　当日は、まず、両機関出席者からの自己紹介と挨拶に続き、劉国際交流部部会長（日文研教授）から日文研全体概要の説明と共同研究等の研究活動紹介が行われました。日文研が「国際日本研究」コンソーシアムを設立し、現在国内23機関、海外45機関が加盟していること、国際日本研究の現状に鑑み、日文研が国際的な日本研究を強化しまた若手研究者の育成に力を入れていることがあわせて説明されました。

　沈上海社会科学院世界中国学研究所長からは、中国学研究所の活動内容について説明があり、2年毎に中国学研究所が海外で主催している中国学フォーラム（昨年から大会に格上げされた）には、日本から多くの中国学研究者を招へいしていることが紹介され、今後若手研究者の紹介や日本の研究機関との連携において、日文研に協力を依頼したいとの申し出がありました。

　相互に質問やコメントが寄せられ、終始和やかな雰囲気で意見交換が行われました。

　続いて、図書館見学が行われ、日文研司書による資料説明会が実施された後、第1共同研究室と講堂を見学し、今後日文研にて共同でシンポジウムなど開催したいとの要望が寄せられました。

　今回の訪問をきっかけに、国際日本学と中国学をとおして今後の国際連携の強化が期待されます。

• 両機関出席者の集合写真
• 図書館見学のようす
• 図書館見学のようす
• 講堂見学のようす