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日文研の話題

長岡京ガラシャ祭×日文研 第30回記念シンポジウムを開催しました(2023年11月3日)

2023.11.16

 2023年11月3日(金・祝)、長岡京市のバンビオメインホールにて長岡京ガラシャ祭×日文研 第30回記念シンポジウム「どうするガラシャ」が開催されました。このシンポジウムは長岡京ガラシャ祭が第30回を迎えるのを記念し、長岡京ガラシャ祭実行委員会が主催で企画したもので、国際日本文化研究センターと長岡京市が共催となっています。当日はガラシャの最期を描いた漫画 『散りぬべき時』 (日文研、2023)を手がけた日文研のフレデリック・クレインス教授と三浦麻乃さん・府高航平さん(ともに日文研 技術補佐員)が登壇しました。

 シンポジウムは二部構成で、第1部は漫画 『散りぬべき時』 をもとに制作した動画上映と制作トーク、第2部はクレインス教授が「どうするガラシャ-関ケ原の戦い前夜!細川家と徳川家康-」と題して講演しました。

 第1部の制作トークでは、漫画 『散りぬべき時』が 細川ガラシャの侍女・霜の回想録「霜女覚書」に基づいていること、「もしガラシャが生きていたとしたら?」という発想から生まれた作品であることなどがクレインス教授から紹介されました。また、三浦さんと府高さんが、当時の装束や城内の様子を忠実に再現するための苦労話や、見えない細部まで描き込んだ描写のこだわりなどを語りました。

 第2部の講演では、細川家を窮地に陥れた石田三成との因縁、徳川家康への恩義など「関ヶ原の戦い」前夜のエピソードを交えながら、ガラシャが死に追い込まれるまでの状況が詳しく説明されました。

 なお、勝龍寺城公園にて展示中の「長岡京ガラシャ祭×日文研 第30回記念企画展」とスタンプラリーは12月17日(日)までとなっております。ぜひ、この機会に足をお運びください。

 日文研の催しが地域の歴史に触れる一助となればと思います。今後の企画にもご期待ください。

  • 第1部:制作トーク 第1部:制作トーク
  • 第2部:クレインス教授による講演 第2部:クレインス教授による講演
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