日文研の話題

　2022年11月25日（金）、中国・東北師範大学、清華大学と国際日本文化研究センターの共同主催による「日文研学人会」をオンラインで開催しました。この会議は、中国・東北師範大学副学長・韓東育氏と清華大学日新書院院長・王中忱氏の共同提案により、かつて外国人研究員、外来研究員、大学院生などとして日文研に滞在し、学術活動に従事した経験を持つ中国人研究者同士の交流を促進する目的で企画されたものです。

　会議には韓東育、王中忱両氏を含む合計27名の中国人研究者と23名のオブザーバーが参加し、日文研滞在時の体験、受入教員との交流、共同研究会などを通して受けた学問上の啓発、滞在経験を活かした現在の研究の進展、日文研への今後の要望などの話題について、5時間にわたって語り合いました。

　会議を通して、日文研が創立以来、数多くの中国人研究者を受け入れ、中国全体の日本研究の学術的向上に多大な貢献を果たしたことが確認されました。また、日文研生まれの研究テーマ（東アジア近代概念史、地域和解学など）が今や世界に広まり、学界の最先端の研究となりつつあることも高い評価を受けました。一方、今後の日本研究者のネットワーク形成において、いかに日文研経験者と協力、連携すべきかといった課題も提示され、大変有意義な意見交換ができました。

（文・劉建輝 教授）

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