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Team Research2022

Mouths and Noses: A Cultural History of the Junctures between the Human Body and the Outside World in Japan

Unit
Perspectives on Nature/Perspectives on Humanity
Project Leader Professor ISODA Michifumi

 「口と鼻」にまつわる日本文化史の共同研究である。新型コロナウイルス感染症のパンデミック下、人類は口と鼻を覆うマスク着用が欠かせなくなった。人間と自然の接触とせめぎ合いは口と鼻で主におきる。本研究では口と鼻を人体と外界の「接合域」ととらえ研究する。生物としての人類は口と鼻から空気・食物・薬剤・薫香料となどを摂取する。ウイルス・細菌の受容・遮断・排出も主にこの臓器で行う。ただ、そのありようは時代と地域で様々で、マスク着用行動など公衆衛生上も、口と鼻をめぐる文化的な影響が想像以上に大きい。ポスト/ウイズコロナの状況は、この点を我々に知らしめた。口と鼻をめぐる歴史文化にフォーカスした国際的学際的分析が必要とされている。当然、この種の研究には文理の緩やかな連携が求められる。感染症史、環境史、食文化史、医療人類学、薬学、文学など、文系理系を問わず研究者・文化人を集め、共同研究を準備するものである。
(以下の研究組織は2022年4月1日時点のものです)

センター研究者等 磯田 道史 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 朝吹 真理子 小説家
伊藤 謙 大阪大学総合学術博物館・特任講師
住田 朋久 国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・フェロー
橋爪 伸子 同志社大学経済学部・非常勤講師
東 昇 京都府立大学文学部・教授
村山 聡 香川大学教育基盤センター・教育学部名誉教授
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