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日文研の話題

シンポジウム「写真のはじまりの複数性―日仏の視点を介した歴史の再考―」を開催しました(2026年3月14日)

2026.04.10

 2026年314日(土)、鹿児島大学法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センター(以下、「鹿児島の近現代」教育研究センター)と日文研は、鹿児島大学学習交流プラザにおいて、シンポジウム「写真のはじまりの複数性―日仏の視点を介した歴史の再考―」を共同開催しました。

 本シンポジウムでは、日本における写真のはじまりの地のひとつである鹿児島から世界に目をむけ、史上初の実用的な写真術であるダゲレオタイプ(銀板写真)を生み出したフランスにゆかりのある登壇者をお招きしました。日本と世界から、写真の「はじまり」とはなにか、そこに見出せる複数性とはいかなるものか、という抽象的な難題を自由に議論することを企図したものです。

 伴野文亮氏(「鹿児島の近現代」教育研究センター特任准教授)が司会進行したシンポジウムの前半では、安藤千穂子(日文研プロジェクト研究員)、村上華子氏(アーティスト)、セシル・ラリ氏(京都精華大学特任講師)、太田純貴氏(鹿児島大学准教授)の順に、写真史、芸術実践、近代写真、メディア、といった幅広い立脚点から、「写真のはじまりの複数性」が語られました。

 途中休憩では、鹿児島大学附属中央図書館で開催中の関連展の見学を実施しました。丹羽謙治氏(「鹿児島の近現代」教育研究センター長)と、本企画立案者の安藤による展示解説を介して、登壇者と参加者との交流がうながされたひと時となりました。

 後半のパネルディスカッションでは、登壇者間の意見交換にくわえて会場との質疑応答をまじえた、意義深い議論が展開しました。各人の意見の広がりを収束させるのではなく、「複数性」をどこまで分解して具体的に検討し、それをいかに再構築して新たな知見を導きだせるのか、という将来への問いを議論から得ることができました。

 丹羽センター長の閉会の挨拶においても、本シンポジウムを出発点とした共同研究の発展と、鹿児島の近現代史研究における写真資料の活用と促進の必要性が述べられました。

 各講演や議論の詳細は、同時開催した展覧会の記録とあわせて冊子にまとめ公開する予定です。引き続きご注目ください。

(文責:安藤千穂子 プロジェクト研究員

※本記事中の各位の職位・所属先等は、開催当時のものです

  • 講演のようす 講演のようす
  • 鹿児島大学附属中央図書館における展示解説 鹿児島大学附属中央図書館における展示解説
  • パネルディスカッションのようす パネルディスカッションのようす
  • 鹿児島大学法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターの丹羽謙治センター長による閉会の挨拶 鹿児島大学法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターの丹羽謙治センター長による閉会の挨拶
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