2024年度一般公開「国際⽇本研究がひらく世界 ―世界に⽻ばたく⽇本研究―」を開催しました(2024年11月2日)
去る11月2日(土)、「日文研一般公開」を開催しました。
この催しは、広く一般の方々に日文研の研究活動を知ってもらうことを目的に毎年秋に実施しているものです。今回はテーマを「国際⽇本研究がひらく世界―世界に⽻ばたく⽇本研究―」として様々なイベントを行い、荒天にもかかわらず655名の来場がありました。
講堂では、午前に「海外ドラマ『SHOGUN 将軍』から戦国⽇本イメージを考え直す」と題した講演会 & 座談会が行われました。まず『SHOGUN 将軍』(2024年, ディズニー)の時代考証を担当したクレインス副所長による講演があり、 それを受けて磯田教授とスクリーチ教授がそれぞれの専門分野の視点からこの話題に切り込みました。その後、司会の片岡准教授も合流した座談会では、「ドラマ」という表現媒体の利点や、時代劇と史実とのギャップなど、研究者ならではの話題が尽きない会となりました。
午後には、地元桂坂学区⾃治連合会とのコラボ企画として「朗読アンサンブル京・Genjiによる朗読劇「紫式部といふものありけり」」の公演が行われました。
また今回は、6年ぶりに人気企画の「日文研の先生と歩く所内案内ツアー」が復活し、施設内部を教員が案内しました。ツアーでは親子連れで楽しまれる姿も見られました。
「のぞいてみよう日本研究~研究者とわくわくトーク」と題したポスタートークでは、日文研の研究者による研究紹介が行われ、会場のセミナー室は満員となりました。直接対話ができる質問タイムには、研究ポスターの前で研究者と来場者が熱心に言葉を交わす光景が見られました。
その他、講演会に関連する日文研所蔵の貴重資料の展示や、井上所長によるピアノ演奏会も人気を博し、妖怪スタンプラリー、クイズ、ぬりえコーナー、こどもライブラリーなど親子で楽しめるブースでは、子どもたちの笑顔が見られました。
すべてのプログラムが好評のうちに終了し、今年度の一般公開が幕を閉じました。