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日文研の話題

第6回 日文研×読売Bizフォーラム東京「紫式部と平安時代~その第三の人生」を開催しました(2023年11月15日:オンライン)(※ 2024年3月8日追記)

2023.12.04

 今回のテーマは「紫式部と平安時代~その第三の人生」。藤原道長が権勢を誇った摂関政治の最盛期、「源氏物語」の作者としても知られる紫式部は宮中でどのような活躍をしたのか、紫式部が生きた平安時代とはどのような時代だったのか――。日本古代史や古記録学を専門とし、現代語訳『小右記』の編者でもある倉本一宏日文研教授と、2021年に『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞した小説家の澤田瞳子氏が語り合いました。

 冒頭、倉本教授の講演では平安時代の公卿・藤原実資の日記『小右記』から紫式部と思われる女房を抽出し、彼女がどのような役割を担っていたのか、その真相に迫りました。その後、澤田氏が小説で特定の時代を扱う際の留意点や、歴史を創作から捉えることの意味に言及。一般に流布しているイメージとの相違点や創作物と歴史研究が如何に対峙するかという問題点にも議論が拡がりました。視聴回数が1300を超えた本イベント(うちユニーク視聴者数:915)終盤には、視聴者から寄せられた数多くの質問をもとに講師両名による活発な意見交換が行われ、白熱の余韻を残しつつ盛会裏の内に幕を閉じました。当日の様子は読売調査研究機構 YouTube チャンネルにて配信されていますので、ぜひご覧ください。

(報告:総合情報発信室)




< ご関心おありの方は下記の著作やデータベースもご覧ください >

■ 澤田瞳子著『月ぞ流るる』
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917788
(文藝春秋BOOKS ウェブサイトに移動します)

■ 倉本一宏著『紫式部と藤原道長』
https://www.nichibun.ac.jp/ja/publications/other_books/2023/#9784065332542

■ 倉本一宏編『現代語訳 小右記』(全16巻)
https://www.nichibun.ac.jp/ja/publications/other_books/2023/#9784642018319

■ 倉本一宏著『三条天皇 心にもあらでうき世に長らへば』
https://www.nichibun.ac.jp/ja/publications/other_books/2010/#9784623057887

■ 日文研「摂関記古記録データベース 」
https://rakusai.nichibun.ac.jp/kokiroku/




<※ 2024年3月8日追記>

 講演やトークセッションの要旨は、読売新聞オンライン上でご覧いただけます。

https://www.yomiuri.co.jp/choken/seminar/bizforum/20240214-OYT8T50021/
https://www.yomiuri.co.jp/choken/seminar/bizforum/20240214-OYT8T50017/

動画のご視聴はこちら:

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