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日文研の話題

「お話と演奏 耳で感じるジャポニスム」を開催しました(2022年10月8日)

2022.10.25

 10月8日、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターとの共同主催事業による「お話と演奏 耳で感じるジャポニスム」を京都市立京都堀川音楽高校 音楽ホールで開催しました。

 本イベントは、日文研が所蔵する日本表象西洋楽曲の楽譜資料(日本を題材として作られた音楽作品)の魅力を「解説」と「演奏」を通じて伝えることを目的に、9月末まで人文知コミュニケーターとして在籍していた光平有希氏が、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの細川周平所長(日文研名誉教授)と企画したものです。

 当日は、19世紀~20世紀初頭の西洋で音楽によってどのように「日本」が描かれたのか、〈西洋にわたった芸人一座、流行語「タイクーン」「ミカド」「ムスメ」〉〈交差する「洋楽」×「日本」〉〈チョーチョーさんの大行進〉〈日本の文化、こころを伝える〉〈拡がる日本イメージと演奏形態〉〈西洋で愛された「日本」の詩歌〉という6つのトピックに沿って、主要楽曲の演奏と共にそれぞれの楽曲や制作の背景を解説しました。計15曲の作品がピアノ、声楽、バイオリン、ギターにより再現され、拍手喝采のもと大盛況のうちに終了しました。

 今回あらたに取り組んだ「演奏」を通じた資料の可視化(可聴化)など、日文研では今後も所蔵資料の魅力をお届けすべく様々な企画に取り組んでまいります。今後のイベントにも乞うご期待ください。

◆楽譜資料について◆

 本イベントで紹介した楽譜資料は、継続的に書誌情報や解説と共に日文研データベース「日本関係欧文貴重書」、ならびにウェブサイト「日本関係欧文史料の世界」で情報発信を行っています。

日本関係欧文貴重書
https://shinku.nichibun.ac.jp/kichosho/new/

日本関係欧文史料の世界
https://kutsukake.nichibun.ac.jp/obunsiryo/

  • 演奏しながら解説する光平特任助教 演奏しながら解説する光平特任助教
  • プッチーニ作曲<ある晴れた日に>(オペラ《蝶々夫人》より)を歌う佐々木真衣さん プッチーニ作曲<ある晴れた日に>(オペラ《蝶々夫人》より)を歌う佐々木真衣さん
  • ボヌール作曲<日本の桜舞>を演奏する山田周さん ボヌール作曲<日本の桜舞>を演奏する山田周さん
  • ピカール作曲<日本の軽業師>を演奏する成瀬はつみさん ピカール作曲<日本の軽業師>を演奏する成瀬はつみさん
  • バントック作曲<扇の歌>(楽譜集《日本の歌》より)を歌う高橋花音さん バントック作曲<扇の歌>(楽譜集《日本の歌》より)を歌う高橋花音さん
  • スミス作曲(アワイ編曲)〈古き日本にて〉について解説、そして引用の形で演奏をおこなう齋藤桂講師 スミス作曲(アワイ編曲)〈古き日本にて〉について解説、そして引用の形で演奏をおこなう齋藤桂講師
  • 井上所長と出演者 井上所長と出演者
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