閉じる

日文研の話題

報道関係者との懇談会を開催しました(2022年3月2日)

2022.03.16

 2022年3月2日、報道関係者との懇談会を開催しました。同懇談会は、日文研の研究活動や最新の成果、重点的取り組みなどを紹介して理解を深めてもらうと同時に、広く社会へ情報発信することを目的に定期的に開催されています。63回目となる今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、ZOOM併用にて開催いたしました。

 今回の懇談会には、新聞社、テレビ局、出版社の合計8機関の関係者と所内教職員、計46名(うち、ZOOM参加17名)が出席しました。

 はじめに、司会の磯田広報委員長より、直近の活動報告とこれからの行事紹介がありました。懇談会後に開催予定の展覧会・セミナー・フォーラムなど、各催しの見どころが語られました。

 次に、松田教授・石川研究員より、新資料発見の報告がありました。発見された資料は、明治~昭和戦前期の軍医・佐藤恒丸(1872~1954年)の約1,500点におよぶ遺族旧蔵資料で、なかには森鴎外・北里柴三郎・志賀潔らとの書簡も含まれ、当時を知るための貴重な資料であるとの見解が示されました。

 続いて、プロジェクト推進室の活動報告では、はじめに劉教授が「6年の活動を振り返って」と題して発表を行い、2016年度のプロジェクト開始から2022年1月の総括シンポジウム開催に至るまでの様々な取り組み・研究成果を紹介しました。その後、安井教授からは6年間の集大成とも言える、日文研大衆文化研究叢書全5巻が紹介されました。会場では展示・配布が行われた全5巻の叢書を手に、参加者と教職員が交流を深めました。

 また、最近の出版物とこれからの刊行予定では、アルバロ研究員・ゴウランガ研究員・荒木教授が、自身の出版物の見どころや魅力を紹介しました。その後、磯前出版委員長からも、外国人研究員・専任教員によって刊行された出版物が紹介されました。

 最後に、2022年度中に着任した平松助教・ボイル准教授によって、研究紹介が行われました。平松助教は「IRと都市社会学について」と題して、都市社会学とインスティテューショナル・リサーチ(研究教育活動に関するデータ収集、分析、報告)に関する発表を行い、ボイル准教授は「分節と接続を語る」と題して、境界研究(ボーダースタディーズ)についての発表を行いました。それぞれ、発表の終盤には今後の研究展望を語り、質疑応答の後に閉会となりました。

  • 会場に並ぶ大衆文化研究叢書全5巻 会場に並ぶ大衆文化研究叢書全5巻
  • 平松助教による発表 平松助教による発表
  • ボイル准教授による発表 ボイル准教授による発表
  • 大衆文化研究叢書を手に説明する安井教授 大衆文化研究叢書を手に説明する安井教授
トップへ戻る