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日文研の話題

報道関係者との懇談会を開催しました(2021年11月10日)

2021.12.02
 2021年11月10日、報道関係者との懇談会を開催しました。同懇談会は、日文研の研究活動や最新の成果、重点的取り組みなどを紹介して理解を深めてもらうと同時に、広く社会へ情報発信することを目的に定期的に開催されています。62回目となる今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、前回に引き続いてZOOM併用にて開催いたしました。

今回の懇談会には、新聞社、テレビ局、出版社の合計13機関の関係者と所内教職員、計49名(うち、ZOOM参加23名)が出席しました。

 はじめに、司会の磯田広報委員長より、8月以降に着任した外国人研究員1名の紹介がありました。その後、劉一般公開実行委員長、磯田広報委員長により、オンライン一般公開、学術講演会の開催案内があり、各催しの見どころが語られました。

 次に、2021年9月1日に採用されたスクリーチ教授より、「スクリーチ教授の研究紹介」と題して研究紹介が行われました。30年間勤めたロンドン大学アジア・アフリカ研究所(通称:SOAS)での研究活動を振り返りつつ、日文研教員とのこれまでの交流も思い出を交えて語られました。終盤には今後の展望にも触れ、日光東照宮・琉球王国等の研究を日文研で進めていきたいと、意欲的に語りました。

 プロジェクト推進室の活動報告では、アルバロプロジェクト研究員より大衆文化研究叢書の連続刊行予告(第3巻、第4巻)や企画展の開催報告などが行われ、プロジェクトの総括シンポジウム開催(2022年1月21日~2022年1月23日)が発表されました。

 続いて、直近の日文研関係者出版物について、磯前出版委員長により、見どころや魅力が語られました。また、伊東教授より、自身が代表を務めた共同研究会の成果出版物について、紹介がありました。

 最後に、特別企画として「江戸―情報・ビジュアル・身分」をテーマに、スクリーチ教授と石上特任助教が対談を行いました。江戸時代の図像・書物・絵などの鑑賞物は、誰にどのような方法で享受されていたのか。圓山應擧・春画・日欧交流など様々な切り口から議論が交わされました。対談の終盤では日文研の「艶本資料」データベースの年齢制限撤廃にも触れ、美術を文化人類学的視点から見ることのおもしろさが語られました。

  • 司会の磯田広報委員長司会の磯田広報委員長
  • スクリーチ教授の研究紹介スクリーチ教授の研究紹介
  • スクリーチ教授と石上特任助教の対談の様子スクリーチ教授と石上特任助教の対談の様子
  • スクリーチ教授と石上特任助教の対談の様子スクリーチ教授と石上特任助教の対談の様子
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