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日文研の話題

中国の新聞『中国社会科学報』に日本の妖怪研究の特集が掲載されました

2021.06.17
 2021年6月10日の『中国社会科学报』に、「新型コロナウイルス感染症時代における日本の妖怪学研究」のインタビュー記事が大きく掲載されました。この特集は、3月8日に日文研で開催した2020年度日中妖怪研究シンポジウム(大衆文化研究プロジェクト主催)を受けて実現した企画です。

 刘晓峰清華大学人文学院教授が、その趣旨について記事の冒頭で以下のように述べています。
 
 「20世紀80年代から現在まで、日本の大衆文化は世界に大きな影響を与えてきた。大衆文化の発展は、日本人が世界に日本の物語を語ることに貢献している。さらに妖怪文化は、日本大衆文化の中では最も鋭い「ナイフ」であると考えられる。一方、中国の古代妖怪文化は千年にわたって伝承されつつ、妖怪研究の豊かな鉱脈を所有している。本インタビューの目的は日本の経験から学び、中国の大衆文化を世界に紹介することである 」(翻訳:総研大院生 宋 丹丹)。
 
 対談者は小松和彦(本センター名誉教授)、安井眞奈美(本センター教授)、木場貴俊氏(京都先端科学大学講師)、長野栄俊氏(福井県文書館主任)、香川雅信氏(兵庫県立歴史博物館学芸課長)です。それぞれ、新しい妖怪文化論の構築の意義、妖怪と身体観、集合知としての怪異・妖怪文化研究、感染症と妖怪、日本における妖怪研究の流れなどについて詳細に応えています。
 
 この特集記事によって、日本の妖怪研究が中国のより多くの方々に知られ、今後も研究を通じた交流がさかんになっていくことを願っています。
 
特集記事はこちら
http://sscp.cssn.cn/xkpd/dh/202106/t20210610_5339730.html
 
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