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日文研の話題

報道関係者との懇談会を開催しました(2020年3月4日)

2020.03.23
 3月4日、報道関係者との懇談会を開催しました。同懇談会は、日文研の研究活動や最新の成果、重点的取り組みなどを紹介して理解を深めてもらうと同時に、広く社会へ情報発信することを目的に年3回開催されています。58回目となる今回は、新聞社、テレビ局、出版社、地域広報等12機関の関係者と所内教職員、計57名が出席しました。

 まず、最近着任の2名の外国人研究員の紹介、および今年度後半に開催されたシンポジウムや講演会等の活動報告に続き、5月末に開催が予定されている現所長・小松和彦教授の退任記念講演会や、大衆文化研究プロジェクト関連の活動予定が紹介されました。3月以降に刊行予定の出版物としては、『梅原猛先生追悼集―天翔ける心』(国際日本文化研究センター・非売品)、「国際日本研究」コンソーシアム記録集の第3弾『越境する歴史学と世界文学』(臨川書店)、『明智光秀と細川ガラシャ』(筑摩書房)、『まんが訳絵巻 酒呑童子』(ちくま新書)等の案内がありました。

 恒例となった所員の研究紹介では、昨年10月に人間文化研究機構の人文知コミュニケーターとして日文研に着任した光平有希・特任助教が、専門とする音楽療法史や、西洋で日本を表象して作られた古楽譜の研究とともに、人文学と社会をつなぐ橋渡しという役割について意気込みを語りました。

 最後に特別企画として、3月で退任する小松和彦所長と次期所長となる井上章一教授が、「国際日本研究とこれからの日文研」をテーマに対談を行いました。着任当初と現在の日文研の姿を比較しつつ、日本文化を客観的に外からみる研究姿勢の重要性を語り合い、4月に始動する新体制に向けて小松所長から温かなエールが送られました。
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