【人コミュ通信 vol.3】「KYOTO SAMURAI FESTIVAL」企画者・石川助教におはなしをうかがってきました!
光)
早速なんですが・・・このポスター、とっても目を引く絵柄ですね!
石)「時代劇は動く浮世絵」をテーマに、ポスターの中央には歌川国貞が描いた「万里乃兼満(1855年作)」に出てくる侍、そしてその周りの各コマには浮世絵などの画像を当てはめたフィルムを飾り、動きを表現しました(浮世絵資料:日文研所蔵)。
光)
なるほど!!さて、今回のイベントは、共催団体が多岐にわたっているということも一つ大きなポイントだと思うのですが。
石)そうですね。時代劇フィスティバル実行委員会が主催で、その中には日文研のほか文化庁や京都府、株式会社の東映やアドリンクが含まれています。産官学連携で開催するイベントならではの各機関の強みや魅力が発揮された、非常に面白い映画・映像文化の総合的な国際フェスティバルに仕上がりました。
光)
その意義深いフェスティバルが日本映画発祥の地・京都太秦で開催されるということも魅力ですね。今回のフェスティバル開期中には多種多様な展示が見られるということですが、石川先生のイチオシは何ですか??
石)どれも非常に魅力的ですが、イチオシは「明智光秀・細川ガラシャ モバイルミュージアム」ですかね。戦国時代の武将・明智光秀と、彼の娘でありキリスト教徒として生きた細川ガラシャの歴史をギュッと織り込みました。今回、制作時に心がけたのは日本側の資料だけでなく海外側の資料も織り込みながら、異国での光秀像も伝えること。AR機能をつけて、備え付けのiPadと連携させて光秀ゆかりの地を巡ることもできますので、異国から見た光秀像を様々な感覚を通じて体験していただけたら!と思っています。
光)
そのほかの展示の見どころも教えていただけますか?
石)「旗本退屈男プロジェクト特別展示」では、これまでパリ・銀座・羽田空港で行い、好評を博した時代劇全盛期のヒーロー・旗本退屈男の衣裳展示の報告と紹介を行います。また、けいはんなロボット技術センターのモーションキャプチャーで、3D撮影された「本物の殺陣」の所作から再現された「殺陣動作3Dアニメーション」も上映します。
「KYOTO SAMURAI FESTIVAL」は2月29日と3月1日の2日間。両日、わらじ制作や和蝋燭(わろうそく)製作などの実演や、VR NINJA体験など最新の技術を活用したプログラムも体験できるそうです!!また、KYOTO SAMURAI WEEKは3月15日まで続きますので、公式サイトをご覧いただき、ぜひ皆さん足をお運びください。