カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)図書館で「浮世絵にみる妊産婦と胎児の身体イメージ」展を開催しています
日文研とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の Kalmanovitz 図書館とのコラボレーションによる展示「浮世絵にみる妊産婦と胎児の身体イメージ」(Maternal Health and Images of the Body in Japanese Ukiyo-e)が、安井眞奈美教授(日文研)らの企画のもと、現地時間11月1日にオープンしました。以下は、サンフランシスコに滞在中の安井教授からのお知らせです。
11月1日、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)カルマノヴィツ(Kalmanovitz) 図書館にて、「浮世絵にみる妊産婦と胎児の身体イメージ」(Maternal Health and Images of the Body in Japanese Ukiyo-e)の展示開会式が開催されました。
午後4時の開会式には、一般の参加者を含む60人近くが集まりました。
最初に副学長補佐のアリシア・ムラサキ氏が挨拶をし、UCSF図書館司書のポリーナ・イリエヴァ氏が図書館のコレクションについて説明し、続いてサンフランシスコ大学のスティーヴェン・ジョン・ロディ教授が、日文研とUCSFの交流の架け橋となった経緯について紹介しました。そして今回の展示のゲスト・キューレターで、プロジェクト・チームの代表である安井眞奈美(日文研教授)が挨拶をしました。
安井は、今回の展示が日文研とUCSFとの研究を通じたコラボレーションの成果であり、これからもすばらしい共同研究を続けていきたい、と謝辞を述べました。またこの展示が、UCSFの浮世絵コレクションを大学の皆さんに知ってもらうよい機会であること、浮世絵などの資料を通じて、江戸時代の妊娠や出産、堕胎や嬰児殺しなどが、社会でどのように捉えられていたのかを明らかにしたい、と伝えました。
展示は2024年12月末日までUCSFカルマノヴィッツ図書館にて開催。入場無料。 詳細はUCSFの website をご覧ください。
なお、2024年1月には日文研ホームページにて、英語、日本語、中国語による解説のオンライン・ミュージアムも公開の予定です。
(文・安井眞奈美教授)