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お知らせ

特別展「身体イメージの創造」内覧会開催

2022.01.20
 2021年1月17日午前11時より、大阪大学総合学術博物館にて特別展「身体イメージの創造―感染症時代に考える伝承・医療・アート」の内覧会を開催しました。訪れた方々に図録と展示品リスト一覧を配り、企画者である安井眞奈美(日文研教授)と伊藤謙(大阪大学総合学術博物館講師)が展示の解説を行いました。

 展示は以下の4つのゾーンから成り、ゾーン1「疫病と医療」では、人類が感染症に対処してきた歴史を、はしかよけの呪いや牛痘種痘の実践などから読み解いていきます。ゾーン2「身体を把握する」では、東洋医学における身体の捉え方を、観相や鍼灸銅人形を紹介する中で明らかにし、また西洋の解剖学に基づいた身体の描写が具体的に与えた影響を示そうと試みています。ゾーン3「身体への関心」では、近世の文芸に登場する遊女の身体や、錦絵に描かれた妊婦と胎児の成長の姿などを紹介しています。ゾーン4「現代と未来の身体」では、医療用ロボットや現代医療の中で数値化・可視化される身体の現状を紹介しました。そして最後に、現代アートの作品として、アーティスト・布施琳太郞氏と、作品の制作補助を務めた大阪大学大学院文学研究科・武澤里映氏にインタビューを行い、作品の見所を語ってもらいました。「資料版:隔離式濃厚接触室」は、自由なはずのネット上でも一人しか鑑賞できないという制約が設けられていることで、他人と距離をとらざるを得ない感染症時代の身体のあり方を、改めて考えさせられる作品です。展示室の大きなスクリーンで作品を堪能することができます。

 展示は2022年2月12日までご覧いただけます。

特別展案内ページ
https://www.nichibun.ac.jp/ja/topics/announcements/2021/12/14/s001/
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