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お知らせ

国際日本文化研究センター人権宣言

2021.10.18

2021年10月18日


 国際日本文化研究センターは、教職員と学生等の構成員が、研究・教育および業務を行う上で、いかなる人権侵害行為も許さず、誰もが人権を尊重され互いの信頼のもとに活動できる環境を整えることに積極的に取り組むことをここに宣言します。

 本センターは、日本文化に関する国際的・学際的な総合研究と世界の日本研究者に対する研究協力・支援を行うことを目的として設立されました。1987年の創立以来、日本文化に関する研究課題を設け、国内外の様々な分野の研究者の参加による共同研究を積み重ねてきました。それとともに、世界各地の研究者・研究機関との協力の下、日本研究の裾野を世界に広げる努力をしてきました。これらのミッションを実現するためには、異なる価値観と背景をもつ他者を理解し、互いにその人格と思想を尊重することこそ、本センターが主体的に向き合わなければならない課題です。それは、多様な国籍・出身地域の研究者が集い、それぞれが学問基盤を異にしながらもその知見を集積するという、本センターが目指す越境的な日本研究を実現するためにも欠かせない条件です。

 国際的・学際的な日本研究を通じて新たな知を生み出しつづけるために、本センターは、学問の自由と表現の自由を基本的前提として、以下の取り組みを推進します。
  1. 本センターは、性別、性自認や性的指向、人種、国籍、出身地域、社会的立場、年齢、思想、信条、宗教、病い、障がい等、様々な境遇の違いにかかわらず、各々の人権を尊重します。本センターの構成員は、人権侵害が無知や無関心、想像力の欠如によって生じうることを常に自覚しながら、研究・教育と業務にあたります。
  2. 本センターは、構成員が個々の能力を十分に発揮し、多様な人々が等しくともに学問にたずさわり働くことができる環境を整えます。そのために、本センターにおける人権保障に関する諸施策を不断に検証して改善に努め、構成員に対して研修・意識啓発活動を継続的に行います。
  3. 本センターは人権侵害の被害を見過ごすことなく、関連規則にもとづき、被害者の保護と二次被害の防止を基本とした適正・迅速な問題解決をはかります。

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