7月11日(金)日文研にて、国際シンポジウム・講演会「国際的視野から眼差す日本メディアと大衆文化史 ―放送100周年に見出す知と課題―」を開催します
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テーマ
概要
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日本は今年2025年、「昭和100年」「戦後80年」とともに「放送100周年」を迎えた。1925年に日本初のラジオ放送が始まって以降、書籍、新聞、雑誌、映画、ラジオ、テレビ、ウェブ、SNSと、日本の人々はさまざまに発展を遂げたメディアから多岐にわたる情報を得て、文化的生活を営んできた。こうした複数のメディアにより生み育まれた数々の大衆文化は、海を越えて国外の人々にも広く伝わり、日本と海外諸国の架け橋となって国際交流を支えてきた。 本国際シンポジウム「国際的視野から眼差す日本メディアと大衆文化史―放送100周年に見出す知と課題―」は、NHKの前身組織である東京放送局がラジオ本放送を開始した1925年7月12日を記念し、2025年7月11日〜13日にかけて、京都・日文研にて開かれる。開催目的は、学際的共同研究を推進するデジタル・ヒューマニティーズ・アプローチの模索と考案を通じて、今日におけるメディアと大衆文化史の可能性を探り、拓くことにある。この目的達成のために、日本と400年にわたる交流の歴史をもつオランダ出身・在住の10名を含め、総勢20名の研究者が一堂に会し、過去一世紀のあいだに日本のメディアと大衆文化が国内外社会にもたらした影響を議論する。「国際日本研究」コンソーシアム海外会員機関であるソウル大学日本研究所・ライデン大学人文学部・アムステルダム大学人文科学部の連携を構築し、深化する本シンポジウムは、「コンソーシアム横断型国際共同研究」のパイロットケースとして開催され、「国際日本研究」の裾野をグローバルに拡大するものである。 シンポジウムの幕開けとなる基調講演「アメリカ・イン・ジャパン 1825-2025」には、上演論的アプローチから都市論、メディア論を展開し、日本のカルチュラル・スタディーズで中心的な役割を果たしてきた吉見俊哉氏が、メインスピーカーとして登壇する。近著『アメリカ・イン・ジャパン―ハーバード講義録―』(岩波新書、2025年1月)をもとに、日本の放送開始年からもう一世紀前、幕府が「異国船打払令」を出した1825年まで時を遡り、日米関係を根底から問い直す。この200年という長き道程に、放送100周年を布置し、今日に至るまでの歴史を来場者とともに歩んでいく。続くパネルディスカッションでは、韓国・アメリカ・オランダから招聘した著名な研究者3名が、吉見氏の投げかけに応答する。アメリカとは切っても切り離すことのできない日本メディアと大衆文化の真髄に迫り、その課題と未来を語りあう。 |
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主催:国際日本文化研究センター(日文研)、アムステルダム大学
共催:「国際日本研究」コンソーシアム
プログラム
司会:劉 建輝(日文研 教授)
13:30 |
開催挨拶 井上 章一(日文研 所長) 趣旨説明 キャロリン・バードソール(アムステルダム大学 准教授) |
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13:45 |
基調講演「アメリカ・イン・ジャパン 1825–2025」 吉見 俊哉(東京大学 名誉教授、國學院大学 教授) |
15:00 | 休憩 |
15:15 |
パネル・ディスカッション 吉見 俊哉 |
16:00 | 講演会終了 |
使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)
開催情報
開催日 | 2025年07月11日(金) |
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開催場所: | 日文研 講堂(オンライン配信あり) ☆日文研へのアクセス情報はこちら |
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開場時間: | 13:00 |
開始時間: | 13:30 |
終了時間: | 16:00 |
受講料: | 無料 |
定員: | 会場300名 / オンライン500名 |
申込: | 要(申込多数の場合は抽選による) |
申込締切: | 2025年6月11日(水)正午 ※日本時間 |
申込方法: |
以下の申込フォームからお申し込みください。 【お申し込みについてのご注意】 ※1回のお申込みにつき、1名応募できます。 |
お問い合わせ先: |
国際日本文化研究センター 研究協力課 国際研究推進係 TEL:075-335-2041(平日8:30-17:00) |
なお、本国際シンポジウムは7月11日から13日まで開催されます(※12・13日については、一般参加者は募集しておりません)。