閉じる

日文研木曜セミナー

第280回 日文研木曜セミナー

テーマ

形態学と江戸後期の民衆文学

概要

▶ PDFを見る

 形態学は、本来、生物学の領域で植物の様々な構成部分を分析するために使われた学問である。この概念を、1920年代にソ連の文学者であるウラジミール・プロップは、ロシアの昔話の伝統分析に適用し、構造分析を行った。形態学を文学に適用したプロップは、形態学本来の分類的使命を尊重しながら、プロットをいくつかの部分に分解し、それを人々の歴史的、思想的な展開と結びつけることに成功した。本報告の目的は、このプロップの学問的功績にあやかって、江戸後期の民衆文学に形態学を適用し、テキストと周囲の現実とのつながりを再構築することにある。報告者のこの数ヶ月間の日文研での在外研究の成果の一部を披露しつつ、江戸後期の民衆文学に形態学を適用する可能性を示してみたい。

発表者 
マリオ・タラモ
国際日本文化研究センター 外国人研究員
コメンテーター 
中尾 和昇
奈良大学 准教授
司会 
西田 彰一
国際日本文化研究センター プロジェクト研究員

見出しアイコン開催情報

開催日: 2024年07月18日(木) 
場所:
国際日本文化研究センター セミナー室1(Zoomによるハイブリッド開催)
開始時間:
16:30 
終了時間:
18:00
参加対象者:
研究者の方を対象(学生を含む)
言語:
日本語
参加方法:
申し込みが必要です。
オンラインで参加される場合、7月16日(火)正午までに 申込みフォームからお申し込みください。
折り返し、開催前日までにZoomミーティング入室用のURLをお知らせいたします。
お問合せ:
国際日本文化研究センター総務課広報係
seminar*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)
備考:
お申込み時にお預かりした個人情報は、大学共同利用機関法人人間文化研究機構関連事業の催し及び活動等のご案内に使用させていただく場合があります。あらかじめご了承願います。
トップへ戻る