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日文研フォーラム

第348回 日文研フォーラム

テーマ

『ルバイヤート』から考える懐疑的な無常観

見出しアイコン概要

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 元来イラン(旧ペルシア)という国は「詩」を中心とした文学が非常に盛んな国ですが、世界的に最も有名なのは『ルバイヤート』という作品でしょう。19世紀後半にイギリス人のエドワード・フィッツジェラルドによって行われた英訳を皮切りに、この作品は注目を浴びるようになりますが、それ以前はイラン国内でも評価されることはありませんでした。『ルバイヤート』は詩形の四行詩を意味しますが、しかし作者のウマル・ハイヤームという人物はもともと詩人ではなく、天文学・数学に精通する学者でした。したがって、この作品は量的にも修辞技法的にもイランの他の権威ある文学作品に劣るものの、学者ならではの宗教―特に無常―に対する懐疑に満ちた奥深い内容となっており、作者の死去から約一世紀経ってはじめて少しずつ世に出るようになります。本フォーラムでは日本の思想・文学との比較を通じて、『ルバイヤート』で描かれている無常観についてお話をしたいと思います。

発表者 アリレザー・レザーイ   テヘラン大学(イラン)  准教授
国際日本文化研究センター 外国人研究員
コメンテーター 荒木 浩   国際日本文化研究センター 教授
司会 劉 建輝   国際日本文化研究センター 教授

見出しアイコン開催情報

開催日 2023年09月19日(火) 
場所: ハートピア京都 3階大会議室
京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間: 18:10
開始時間: 18:30
終了時間: 20:30
申込み: 要(申し込み多数の場合は抽選による)
・受講の際に手話通訳をご希望の方は、ご相談ください。
 なお、ご希望にそえない場合もございますので、予めご了承願います。
受講料: 無料
申込み方法: ①催し物名、②氏名(ふりがな)、③郵便番号・住所、④電話番号(日中ご連絡がとれるもの)を明記のうえ、ウェブフォームまたはハガキにてお申込ください。申込者多数の場合は、抽選を行います。

【申込期日】
9月4日(月)正午必着
・結果は当落にかかわらず 9月11日頃 ハガキにてお知らせいたします。
・複数名で参加希望の場合は、全員の必要事項(①催し物名、②氏名(ふりがな)、③郵便番号・住所、④電話番号(日中ご連絡がとれるもの))が必要です。

【宛先】
≪ウェブフォームの場合≫
https://forms.office.com/r/rUpZ15sdUX

≪ハガキの場合≫
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課「日文研フォーラム」担当宛

定員: 90名
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