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日文研×読売Bizフォーラム東京

第9回 日文研×読売Bizフォーラム東京

開催日時:2025年02月28日(金)19:00 

テーマ

東アジアの「近世」――中国と日本、比較と交流の視点から

見出しアイコン概要

 日本は、歴史的に中国の影響を大きく受け、また、様々な点で結びついてきました。近年は文化的な側面だけではなく、経済的な影響や結びつきが大変な大きさとなっています。このような影響や結びつきは時代によって、特徴がありました。近世と言われる中国の明や清の時代にはどのような影響が日本に及び、どんな結びつきがあったのでしょうか?そして日本は、どう受け止め、独自のものとしていったのでしょうか?

 中国近世思想史をはじめ、日中比較文学・思想、東アジア比較文化交渉史を専門とする国際日本文化研究センターの伊東貴之教授が、中国・日本、両国における近世の内実とその差異、そして続く近代の特徴はどのように形成されていったのかを、遠大な歴史的視点から解説します。

【講師による講演内容の紹介】

「東アジアの『近世』――中国と日本、比較と交流の視点から」と題してお話しさせて頂きます。中国の「近世」という時代区分上の時期は、日本の歴史学界において、諸説ありますが、今回は、基本的には、明清時代を中心として考えたいと思います。これに対して、日本の「近世」は、概ね江戸(徳川)時代に該当するというのが大方の見方でしょう。
また、しばしば両国の「近世」の内実、その質的な差異が、続く「近代」の異なった性格を特徴づけているとも言われています。この時期は、大まかに言えば、歴史的にも思想・文化的にも、日本がそれまで圧倒的な影響を被ってきた中国から、相対的に自立化していく過程と見ることも可能でしょう。つまり、現在、考えられているような両国の特性が、それぞれ際立ち始めた時代でもあると言えます。
今回は、こうした歴史的な諸問題をめぐって、特に思想・文化の観点から考察を加えながら、その背景となった両国の政治や社会の特質にも言及します。具体的には、中国の王朝体制と日本の幕藩体制、すなわち、科挙にもとづく士大夫の官僚政治と概ね世襲制を前提とする武家政権との相違、封建制と郡県制、中国の儒教や朱子学と日本の武士道や国学、更には君臣・忠孝・家・礼といった観念や形態の相違に着目して、この時期の両国の歴史的・社会的、思想・文化的な異同を明らかにしたいと考えております。
(伊東 貴之)

講師 伊東 貴之(国際日本文化研究センター 教授)
聞き手多可 政史(読売新聞東京本社 編集局文化部記者)
司会関水 誠(読売調査研究機構)
内容 (1)伊東 貴之氏による講演
(2)伊東 貴之氏と多可 政史記者による対談
(3)Q&A

見出しアイコン開催情報

開催日 2025年02月28日(金) 
場所: YouTubeライブ配信
視聴方法の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。
開始時間: 19:00
終了時間: 20:30
申込み:
受講料: 無料
申込み方法: 参加ご希望の方は、以下の応募フォームからお申し込みください。前日までに視聴方法をメールでご案内します。
【応募フォーム】 https://peatix.com/event/4273391/
【応募締め切り】 2月25日(火) ※定員に達し次第、締め切ります
定員: 500名
主催: 国際日本文化研究センター、一般社団法人読売調査研究機構
共催: 後援:読売新聞社
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