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日文研×読売Bizフォーラム東京

第4回 日文研×読売Bizフォーラム東京

テーマ

「2023年頃」-曖昧な時間をどう表現するか-
進化するデジタル・ヒューマニティーズの世界

見出しアイコン概要

 国際日本文化研究センター(日文研)は2021年度より、一般社団法人読売調査研究機構と連携し、研究の蓄積と最新成果を広く社会に発信するため、「日文研×読売Bizフォーラム東京」を開催しています。
 第4回「日文研×読売フォーラム東京」のテーマは「時間表現とデジタル・ヒューマニティーズ」です。「デジタル・ヒューマニティーズ」とは、「人文学の研究でコンピュータを活用するための技術開発や応用研究」を指す言葉です。現代に伝わる史資料の分析や記録保存、データベースの構築など、文学や歴史など人文学の研究においてもデジタル技術の活用が進んでいますが、その際の課題の一つが「時間表現の処理」です。
 昨今では「●●年ごろ」「●●暦●●年(西暦●●年)」のような時間表現をコンピュータに解釈させ、データ化する技術も進んでいます。「曖昧さ」という概念に対応するデジタル技術とはどのようなものでしょうか。本講座では、デジタル・ヒューマニティーズにおける時間の役割、暦に基づく時間やあいまいな時間表現等を紹介し、歴史記録をデジタル化することの価値やその意義について、皆様とともに考えていきます。
 講師は、時間情報学や人文情報学などの情報学を専門とし、論文「日付を表す文字列の解釈と暦の変換-暦に関する統合基盤の構築に向けて」で、2014年度の情報処理学会山下記念研究賞を受賞した日文研の関野樹教授です。聞き手は、読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員の井深太路氏です。

【講座内容のご紹介】
 私たちが過去や未来について語るとき、「いつ」はどのように表現されるでしょうか?年月日で示すこともあるでしょうし、「昨日」「来年」などの相対的な表現、はたまた「戦後」「バブル期」などのできごとに基づく表現などさまざまな時間表現が使われます。人文系の研究者にも浸透しつつある「デジタル・ヒューマニティ―ズ」(人文学の研究でコンピュータを活用するための技術開発や応用研究)でも、史資料に現れる多様な時間表現をどのように扱うかは重要な課題の一つです。例えば日本史であれば、和暦に基づく日付や「元禄年間」「江戸中期」などの時代名が使われます。さらに「~頃」や「おそらく~」など、年月日を精確に決めることが難しい時間表現も頻出します。一方で、コンピュータは「2023-03-06」のように西暦に基づく精確な時間表現しか受け入れません。このような時間表現に関する両者の溝をどのように埋めるのか、そのための技術について紹介します。
講師 関野 樹(国際日本文化研究センター 教授)
聞き手井深 太路(読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員)
内容 (1)講師による講演 (2)トークセッション (3)Q&A

見出しアイコン開催情報

開催日 2023年03月06日(月) 
場所: YouTubeライブ配信
視聴方法の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。
開始時間: 19:00
終了時間: 20:30
申込み:
受講料: 無料
申込み方法: 参加ご希望の方は、以下の応募フォームからお申し込みください。前日までに視聴方法をメールでご案内します。
【応募フォーム】 https://peatix.com/event/3472887/
【応募締め切り】 定員に達し次第、締め切ります
定員: 500名
主催: 国際日本文化研究センター、一般社団法人読売調査研究機構
共催: 後援:読売新聞社
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