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地図

森幸安データベース

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 本データベースは日文研叢書『増補改訂 森幸安の描いた地図』掲載の地図を画像で閲覧可能にしたものである。所蔵者の許諾の関係上、すべてを公開することはできないが、多くのコレクションを詳細に閲覧できるようにした画期的なものである。また、日文研叢書『増補改訂 森幸安の描いた地図』を手元におき、各掲載地図の脇にあるQRコードをスマートフォンで撮影することでデータベースにアクセスすることもできる。スマートフォンとあわせて、PCを用意すると、スマートフォンで指定した地図がPCにおいても閲覧可能なシステムを導入したので、是非ご利用頂きたい。


日文研叢書『増補改訂 森幸安の描いた地図』序文より
 平成一五年(二〇〇三)に『森幸安の描いた地図』(日文研叢書二九、以下単に「前著」とのみ記す)を上梓して、十年の歳月が流れた。その間、研究者の反応(1)、社会教育的な活動(2)、マスコミへの掲載(3)など様々な動きが見られ、学界のみならず一般的にも関心の輪が広がりつつあり、幸安の歴史的な重要性を再認識するに至った次第である。また、筆者自身も各蔵書目録の悉皆調査を継続して行い、その甲斐あって前著の不備を補う地図も新たに発見することができた(4)。前著でも触れたが、幸安地図は様々な研究分野に活用され得る波及効果が大いに期待できる。しかし、前著は文部科学省地域連携推進費の研究成果報告書の一部という位置づけであったため、国際日本文化研究センターから非売品の形をとって、関係当局及び各大学図書館や研究機関等に寄贈するにとどまった。そのため、利用者から入手の要望があっても応じられないという問題が起き、多くの方々にご迷惑をおかけした。
 このような状況を鑑みると、十年という節目に今一度森幸安地図をまとめ直し、広く世に問う意義はあると考えられる。本著は、前著で明らかにした「時間・空間・情報」の視点で地図を体系化しようとしたという考え方を踏襲し、ついで幸安の意図した配列に沿う形で地図の図版を掲載し、それぞれの地図の書誌情報及び解説を後掲している。解題では、最新の幸安論を踏まえる形で、現段階でわかっている全体像を表現してみた。また、巻末には前著と同じく構成順・所蔵別・作製年代順の地図一覧(索引)を掲載し、検索の便宜を図っている。合わせてご参照いただきたい。
 前著では、予算の関係上、自筆地図全体を掲載することができなかったが、本著では、自筆地図は可能な限り網羅し、写図に関しても新発見図を含め極力掲載することに努めた(結果的に、図版の量は前著の二倍の量となった)。「森幸安地図大全」とまではいかないが、現段階における幸安地図の全容を本著でつかむことができれば幸いである。


文化資料研究企画室 准教授  森 洋久
京都府立須知高等学校教諭(文化資料研究企画室 元客員准教授)  辻垣 晃一

件数 383件(平成29年2月公開)

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