共同研究2025年
文化コモンズの生成と変容
- ユニット
- 文化と権力
研究代表者 山田 奨治教授
1980年代以後の日本では、新自由主義の台頭によって公共サービスが市場原理に基づく商品に変えられてきた。この変革は、公共性という概念を揺さぶり、社会の基盤となる価値観やシステムに大きな影響を及ぼしている。その波は、文化の領域にも届き、文化施設の運営やサービスの内容は、以前とは異なるものになりつつある。文化のソフト面においても、著作権保護範囲の拡大や、ネット空間での行き過ぎた誹謗中傷などによる表現の萎縮が起きている。そうしたなか、文化の公共性と共的側面を再認識するものとして、文化コモンズという概念が注目されている。文化コモンズは、文化的な活動やその産物には公共性があるとの枠組みのもと、その共有や再創造のプロセスを通じて維持・発展する。本研究では、文化コモンズはどのように生成し変容するのかを、具体的な事例をもとに考察し、文化コモンズ学の構築に資することを目指す。
| センター研究者等 | 山田 奨治 | 国際日本文化研究センター・教授 |
|---|---|---|
| 〃 | 戦 暁梅 | 国際日本文化研究センター・教授 |
| 〃 | 片岡 真伊 | 国際日本文化研究センター・准教授 |
| 〃 | 松尾 有起 | 総合研究大学院大学・大学院生 |
| 共同研究員 | 朝倉 由希 | 公立小松大学国際文化交流学部・准教授 |
| 〃 | 岩井 茂樹 | 大阪大学日本語日本文化教育センター・教授 |
| 〃 | 大石 真澄 | 名古屋市立大学大学院人間文化研究科・講師 |
| 〃 | 岡本 健 | 近畿大学総合社会学部・教授 |
| 〃 | 鈴木 佳子 | 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館・課員 |
| 〃 | 武田 俊輔 | 法政大学社会学部 ・教授 |
| 〃 | 西川 開 | 筑波大学図書館情報メディア系・助教 |
| 〃 | 濱田 陽 | 帝京大学文学部日本文化学科・教授 |
| 〃 | 原田 禎夫 | 同志社大学経済学部・准教授 |
| 海外共同研究員 | Zahlten ALEXANDER | ハーバード大学東アジア言語・文明学部・教授 |
共同研究会開催情報
※表全体は左右にスライドしてご確認ください。
| 開催期間(自) | 開催期間(至) | 開催場所 | 発表者氏名 | タイトル | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年05月31日 | 〜 | 2025年05月31日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 大石 真澄 | 文化コモンズに対する知識社会学的アプローチ—知識運用のエンタイトルメントとウェーバー的理解/「刀剣乱舞」のファン活動の調査から— |
| 2025年05月31日 | 〜 | 2025年05月31日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 戦 暁梅 | 中国書画分野における「公共性」意識の芽生え −金城の「古物陳列所」創設、大村西崖「獲古会」計画を事例に− |
| 2025年09月27日 | 〜 | 2025年09月27日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 片岡 真伊 | 文化コモンズとしてのマンガ・ラノベ・アニメ翻訳:2010年代以降における生成 と変容をめぐって |
| 2025年09月27日 | 〜 | 2025年09月27日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 濱田 陽 | 文化コモンズの生成とAIの主体化 |
| 2025年12月06日 | 〜 | 2025年12月07日 | 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館 | 藤田 若菜 (ゲストスピーカー) | (案内、質疑応答) |
| 2026年03月28日 | 〜 | 2026年03月28日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 鈴木 佳子 | 三味線の音色は守れるのか—相容れない価値観の交点で— |
| 2026年03月28日 | 〜 | 2026年03月28日 | 国際日本文化研究センターおよびWeb会議(Zoom) | 武田 俊輔 | コモンズとしての都市祭礼を駆動する<ままならぬもの>: 長浜曳山祭における死者/子ども/モノ |