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共同研究2025年

西洋における日本観の形成と展開

ユニット
文化と権力
研究代表者 フレデリック・クレインス教授

 16世紀初頭におけるポルトガル人の東南アジア進出に伴い、日本に関する情報が欧州に伝達され始める。16世紀半ば以降、イエズス会士をはじめポルトガル人やスペイン人が、17世紀に入るとオランダ人とイギリス人が、日本に来航するようになる。1641年のオランダ商館の長崎移転以降は欧州諸国の中でオランダだけが日本との交易を維持したが、商館にはドイツ人やスウェーデン人なども勤務していた。18世紀末になると、ロシア船なども日本近海に現れ、1853年のペリー来航以降、欧米諸国の人々が日本に渡航するようになる。これらの日本渡航者は様々な形で日本情報を西洋に伝えた。そのうちの一部の内容は西洋で刊行され、広く普及し、西洋での日本観を形成する土壌となった。本研究会では、16世紀から19世紀にかけての西洋各地において日本情報がどのように伝達され、日本観がどのように形成され変化していったのかを探求する。

センター研究者等 Frederik CRYNS 国際日本文化研究センター・教授
井上 章一 国際日本文化研究センター・所長
磯田 道史 国際日本文化研究センター・教授
榎本 渉 国際日本文化研究センター・教授
Timon SCREECH 国際日本文化研究センター・教授
瀧井 一博 国際日本文化研究センター・教授
光平 有希 国際日本文化研究センター・助教
王 紫沁 総合研究大学院大学・大学院生
蝶野 立彦 国際日本文化研究センター・客員准教授
共同研究員 伊川 健二 早稲田大学文化構想学部・教授
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター・名誉教授
大場 はるか 久留米大学・准教授
小川 仁 京都精華大学国際文化学部・特別任用講師
小俣 ラポー 日登美 奈良県立大学地域創造学部・准教授
郭 南燕 明治大学文学部・教授
クレインス 桂子
清水 有子 明治大学文学部・准教授
白石 恵理 京都芸術大学通信教育部・講師
髙橋 ゾフィー ルール大学ボーフム・大学院生
滝川 祐子 香川大学インターナショナルオフィス・特命助教
滝澤 修身 長崎純心大学人文学部・教授
二村 淳子 関西学院大学経済学部・教授
松田 清 神田外語大学・客員教授
John BREEN 国際日本文化研究センター・名誉教授
Andrew ELLIOTT 同志社女子大学学芸学部・教授
Svetlana KORNEEVA 実践女子大学国際学部・准教授
Gouranga Charan PRADHAN  ZEN大学知能情報社会学部・講師
海外共同研究員 宋 琦 江西理工大学・専任講師
Rotem KOWNER ハイファ大学・教授
Jeroen Pieter Lamers ロイヤル・ダッチ・シェル・顧問
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