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共同研究2023年

帝国日本と冷戦下アジアの文化権力:崔承喜舞踊の表象と交差するイデオロギー

ユニット
大衆文化研究の展開
研究代表者 朴 祥美客員教授
松田 利彦教授

本研究は、帝国日本における植民地芸術文化の位置づけ、冷戦下アジアにおける文化的変容、そこに潜む統合と排除という文化権力の構造を見出す作業である。事例としては、世界各地で活動した朝鮮人女性舞踊家・崔承喜(チェ・スンヒ、1911~69年?)に焦点を当てる。時間(戦前から戦中、戦後に至る歴史的変遷)と空間(日本と世界諸国との文化関係)を軸にしながら、そのなかで表象される崔承喜舞踊と交差するイデオロギーを分析する。本研究では、「崔承喜」を共通のキーワードにするが、崔承喜のみを取り扱うわけではない。その特徴は、日本、韓国、アメリカ、南米の研究者らとの学際的ネットワークのもとで行われることである。本研究の狙いは、「崔承喜」を軸に、植民地期と冷戦下における文化権力を、時代・地域・思想・領域から複眼的・学際的に見つめ直す分析視座を通して、より広く東アジアの歴史の中に位置づけることである。

センター研究者等 朴 祥美 国際日本文化研究センター・客員教授、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院・教授
松田 利彦 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 金 スンオグ 中央大学法学部・非常勤講師、早稲田大学商学部・非常勤講師、慶應義塾大学経済学部・非常勤講師、立教大学・非常勤講師
國吉 和子 多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科・客員教授
星野 幸代 名古屋大学人文学研究科・教授
真鍋 祐子 東京大学東洋文化研究所・教授
四方田 犬彦 京都芸術大学大学院・客員研究員
海外共同研究員 Alfredo Romero メキシコ国立自治大学政治社会科学部・教授
Emily Wilcox ウィリアム・アンド・メアリー大学近代言語文学科・准教授
Judy Van Zile ハワイ大学演劇舞踊学科・名誉教授
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