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共同研究2023年

冷戦期における日本外交:「平和国家」の構築を中心に(1952–1972)

ユニット
文化と権力
研究代表者 黄 自進外国人研究員

アジア太平洋戦争後の日本外交は、「平和国家」というアイデンティティーをひとつの核として展開されてきた。本研究は、この「平和国家」という自己規定がアジアの国際秩序のなかでどのような意味をもっていたのか、同時に日本とアジアの関係は「平和国家」というアイデンティティーの形成にどのように反映されたのかを考察し、アジアの国際政治における「平和国家」の意味を問うものである。
安全保障問題を対象とする既存研究は、日米関係に焦点を当てることが多く、アジアの国際秩序の形成、維持と日本の外交・安全保障政策の関係を分析する研究は少ない。また、近年の史料公開の進展によって、冷戦期の日本のアジア外交に関する研究蓄積は増えてきたが、日本国内の研究ではアジア諸国からみた日本外交についてはほとんど視野に入っていない。
このような研究状況を踏まえて、本研究は、講和・独立期から、日米安保、軽武装、通商国家という吉田路線を再選択した1970年代に入るころまでの時期を中心に、日本とアジア諸国との関係を政治、軍事・安全保障、経済、文化の諸分野について検討する。

センター研究者等 黄 自進 国際日本文化研究センター・外国人研究員、中央研究院近代史研究所・研究員
劉 建輝 国際日本文化研究センター・教授
楠 綾子 国際日本文化研究センター・教授
王 新生 国際日本文化研究センター・外国人研究員
共同研究員 青山 瑠妙 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・教授
浅野 和生 平成国際大学法学部・教授
金丸 祐一 立命館大学経済学部・教授
澤田 次郎 拓殖大学 政経学部・教授
戸部 良一 国際日本文化研究センター・名誉教授
松浦 正孝 立教大学法学部・教授
宮城 大蔵 中央大学法学部・教授
劉 傑 早稲田大学社会科学総合学術院・教授
鹿 錫俊 大東文化大学国際関係学部・教授
李 恩民 桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群教授・教授
永井 史男 大阪公立大学大学院法学研究科・教授
小林 聡明 日本大学法学部・准教授
金 恩貞 公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構研究戦略センター・主任研究員
森口 由香 京都大学大学院人間・環境学研究科・教授
川島 真 東京大学大学院総合文化研究科・教授
柴山  太 関西学院大学総合政策学部・教授
三宅 康之 関西学院大学国際学部・教授
奈良岡 聰智 京都大学大学院法学研究科・教授
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