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共同研究2023年

植民地帝国日本とグローバルな知の連環

ユニット
自然観と人間観
研究代表者 松田 利彦教授

 本研究「植民地帝国日本とグローバルな知の連環」は、近代日本において本国と植民地・勢力圏(台湾・朝鮮・満洲など)で形成された帝国の「知」をグローバルな文脈から捉えることを試みるものである。日本本国―植民地という二項だけではなく、日本人と被植民地人のいずれにとっても近代的な「知」の淵源となっていた西欧から流入した「知」の影響を分析対象に加えながら、帝国日本において形成された「知」を考察する。従来別個に進められてきた分野の研究者を集め学際的な議論を通じて、1)複線的な西欧世界―日本帝国(植民地)の関係、2)学習の対象としての西欧と反面教師としての西欧、3)研究者の「知」と植民地権力の統治の「知」の関係、4)被支配者にとっての西欧の「知」の4つの課題を検討する。本研究には、韓国・台湾を中心に海外の研究者を研究分担者に加え、国際色豊かな研究組織とし、最終年度に国際シンポジウムを開催する計画である。

センター研究者等 松田 利彦 国際日本文化研究センター・教授
劉 建輝 国際日本文化研究センター・教授
光平 有希 国際日本文化研究センター・助教
共同研究員 駒込 武 京都大学大学院教育学研究科・教授
高野 麻子 明治薬科大学薬学部・准教授
福士 由紀 東京都立大学人文社会学部・教授
石原 あえか 東京大学大学院総合文化研究科・教授
石川 亮太 立命館大学経営学研究科・教授
愼 蒼健 東京理科大学・教授
中生 勝美 桜美林大学リベラルアーツ学群・教授
李 昇燁 佛教大学歴史学部・教授
加藤 道也 大阪産業大学経済学部・教授
やまだ あつし 名古屋市立大学大学院人間文化研究科・教授
通堂 あゆみ 武蔵高等学校・教諭
米谷 匡史 東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
加藤 茂生 早稲田大学人間科学学術院・准教授
香西 豊子 佛教大学社会学部・教授
長沢 一恵 天理大学・非常勤講師
周 雨霏 帝京大学外国語学部国際日本学科・専任講師
李 省展 恵泉女学園大学・名誉教授
海外共同研究員 朴 潤載 慶煕大学校人文大学・教授
陳 姃湲 中央研究院台湾史研究所・副研究員
鄭 駿永 ソウル大学校奎章閣韓国学研究院・准教授
廖 欽彬 中山大学哲学系・准教授
単 荷君 青島大学歴史学科・講師
高 燕文 山東省曲阜師範大学・講師
許 佩賢 台湾師範大学台湾史研究所・教授
顏 杏如 国立台湾大学・准教授
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