閉じる

共同研究2022年

植民地帝国日本とグローバルな知の連環

ユニット
自然観と人間観
研究代表者 松田 利彦教授

 本研究「植民地帝国日本とグローバルな知の連環」は、近代日本において本国と植民地・勢力圏(台湾・朝鮮・満洲など)で形成された帝国の「知」をグローバルな文脈から捉えることを試みるものである。具体的には、(1)日本本国―植民地という二項だけではなく、日本人と被植民地人のいずれにとっても近代的な「知」の淵源となっていた西欧から流入した「知」の影響を分析対象に加えながら、帝国日本において形成された「知」を考察する。(2) ヨーロッパ近代の学問編成を基盤とした植民地大学での知的生産活動、宣教師による教育活動、伝染病予防をめぐる国際的連携体制の形成、植民地官僚による西欧植民地支配政策研究など、従来別個に進められてきた分野の研究者を集め学際的な議論を行う。(3)韓国・台湾を中心に海外の研究者を研究分担者に加え、国際色豊かな研究組織とする。
 共同研究自体は3年間の計画だが、互いに交流の少なかった異分野の研究者同士でまず1年間の準備会を行う。
(以下の研究組織は2022年4月1日時点のものです)

センター研究者等 松田 利彦 国際日本文化研究センター・教授
劉 建輝 国際日本文化研究センター・教授
光平 有希 国際日本文化研究センター総合情報発信室・特任助教
高 燕文 国際日本文化研究センター・博士研究員
共同研究員 駒込 武 京都大学大学院教育学研究科・教授
高野 麻子 明治薬科大学薬学部・専任講師
福士 由紀 東京都立大学人文社会学部・准教授
石原 あえか 東京大学大学院総合文化研究科・教授
石川 亮太 立命館大学経営学研究科・教授
愼 蒼健 東京理科大学・教授
中生 勝美 桜美林大学リベラルアーツ学群・教授
李 昇燁 佛教大学歴史学部・教授
加藤 道也 大阪産業大学経済学部・教授
やまだ あつし 名古屋市立大学大学院人間文化研究科・教授
通堂 あゆみ 武蔵高等学校・教諭
米谷 匡史 東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
加藤 茂生 早稲田大学人間科学学術院・准教授
香西 豊子 佛教大学社会学部・教授
長沢 一恵 天理大学・非常勤講師
周 雨霏 帝京大学外国語学部国際日本学科・専任講師
海外共同研究員 顔 杏如 臺灣大学歴史学科・准教授
朴 潤載 慶煕大学校人文大学・教授
陳 姃湲 中央研究院台湾史研究所・副研究員
鄭 駿永 ソウル大学校奎章閣韓国学研究院・助教授
廖 欽彬 中山大学哲学系・准教授
単 荷君 青島大学歴史学科・講師
トップへ戻る