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共同研究2020年

東アジアにおける哲学の生成と展開―間文化の視点から

ユニット
国際共同研究
研究代表者 廖 欽彬外来研究員

 本研究は「東アジアにおける哲学の生成と展開―間文化の視点から―」というテーマを設定し、「西洋哲学の東アジアにおける受容と展開」と「近代の知的システムによる東洋古典の再解釈」という二つの柱を立てて、近代以降の東アジアにおける哲学と思想の生成と変化の位相を探り、その現代的意義を考えようとする。
 本研究の課題はさらに特定したテーマに絞って、現象学と日本哲学、生命哲学と日本哲学、政治哲学と日本哲学との思想交渉史と、そこから生み出される新たな研究方向と対話の可能性(東洋と西洋、東アジアの内部)を模索する。そうした展開に合わせて、西洋と東洋の思想が入り混じった知的システムによる中国(東洋)古典の近代的解釈の作業をも行う。それは、西洋の衝撃を受けた東アジア諸国では、従来の学問の新たな転向を問われ、そこから生まれた東洋思想の近代的解釈には、それぞれの近代化像と世界観ないし哲学観が潜んでいるからである。東アジア各国の専門家による間文化の視点から考察する近代古典解釈の研究は、現在の学術界では、新たに検討される必要がある。
(以下の研究組織は2020年9月15日時点のものです)

研究代表者 廖 欽彬 国際日本文化研究センター・外来研究員 / 中国・中山大学哲学系・准教授
共同研究員 谷 徹  立命館大学文学部・名誉教授
石井 剛 東京大学大学院総合文化研究科・教授
杉村 靖彦 京都大学文学研究科・教授
小倉 紀蔵 京都大学大学院人間・環境学研究科・教授
上原 麻有子 京都大学 文学研究科(日本哲学史専修)・教授
志野 好伸 明治大学文学部・教授
中島 隆博 東京大学・教授
浜渦 辰二 上智大学グリーフケア研究所・特任教授
植村 和秀 京都産業大学法学部・教授
合田 正人 明治大学文学部・教授
藤田 正勝 京都大学・名誉教授
井川 義次 筑波大学人文社会系・教授
嶺 秀樹 関西学院大学・名誉教授
安部 浩 京都大学大学院人間・環境学研究科・教授
景山 洋平 関西学院大学文学研究科・文学部・准教授
竹花 洋佑 大谷大学文学部・京都大学文学部・講師
太田 裕信 愛媛大学法文学部・准教授
亀井 大輔 立命館大学・教授
林 永強 獨協大学国際教養学部・准教授
秋富 克哉 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科・教授
出口 康夫 京都大学大学院文学研究科・教授
植村 玄輝 岡山大学社会文化科学研究科・准教授
DALISSIER Michel 金沢大学国際基幹教育院・准教授
張 政遠 東京大学大学院総合文化研究科・准教授
河合 一樹 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所・ポスドク研究員
山村 奨 立教大学・兼任講師
樋口 達郎 筑波大学人文・文化学群人文学類・非常勤講師
伊東 貴之 国際日本文化研究センター・教授
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター・教授
劉 建輝 国際日本文化研究センター・教授
海外共同研究員 王 青 中国社会科学院哲学研究所・研究員
呉 偉明 香港中文大学日本研究学科・教授
佐藤 将之 国立台湾大学哲学系・教授
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