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共同研究2024年

「島国・日本」再考:移り変わる姿、意識、心象

ユニット
自然観と人間観
研究代表者 エドワード・ボイル准教授

 本研究プロジェクトの目的は、日本を構成する島々(離島)をどのように理解するかということを分析するものである。一般的に、日本は「島国」であるといわれるが、この認識は二つの重要な点を見落としている。第一に、日本を構成する島々に対して、その意味や彷彿させる感情が時間や空間で異なるという点である。第二に、島に対する認識、すなわちその島で構成されている国家の領土の重要性が、住民、地域、階級等などで異なるという点である。
 本プロジェクトは、日本における島(離島)に込められた重要性を反映しながら、以下の問題について研究を行う。第一に、政府や一般市民の間に、どれほど国家や国に対する認知が重なり合っているのか、第二に、一見周辺の「微々たる領土」が、政治的・感情的重要性を帯びるのか、そして最後に、島とは単純に国家領土の一部として存在するのか、それとも政治的想像の産物や構成物として理解・機能することは可能なのか、という点を考察する。

センター研究者等 Edward BOYLE 国際日本文化研究センター・准教授
安井 眞奈美 国際日本文化研究センター・教授
楠 綾子 国際日本文化研究センター・教授
Hasan TOPACOGLU 国際日本文化研究センター・外国人研究員
Jamila RODRIGUES 国際日本文化研究センター・外来研究員
共同研究員 天野 尚樹 山形大学人文社会科学部・教授
岩下 明裕 北海道大学・教授
諏訪 淳一郎 弘前大学・国際連携本部副本部長・准教授
Sebastian MASLOW 東京大学社会科学研究所・特任研究員
池 炫周 直美 北海道大学公共政策大学院・准教授
Nicholas LAMBRECHT 大阪大学大学院人文学研究科・准教授
西野 亮太 名城大学経営学部・准教授
山﨑 孝史 大阪公立大学文学研究科・教授
Dennitza Stefanova GABRAKOVA 和歌山大学国際イニシアティブ基幹・教授
海外共同研究員 五十嵐 惠邦 ヴァンダービルト大学人文科学科・教授
Nadine WILLEMS イースト・アングリア大学歴史学部・准教授
Victoria YOUNG ケンブリッジ大学アジア中東学部・准教授
Paul KREITMAN コロンビア大学東アジア言語文化学部・助教
Jessica JORDAN 米国空軍航空大学文化言語センター地域文化学部(アジア)・助教
髙井 由香理 ヨーク大学・リサーチアソシエート
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