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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ムクイ),リョソウ
1974年 奈良県
南都三条で、貞享2年の4月、ある旅僧が裕福な家の夫婦に鉢を乞うたが断られ、一夜の宿も断られた。その弟は旅僧を召使いの所に泊まらせた。旅僧が召使いに、兄夫婦は畜生道に落ちたと言うので行ってみると、兄夫婦は会話ができず、犬の吠える声になっており、驚いて帰ると僧は去ったあとだった。

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コウボウダイシ
1915年 石川県
昔、末吉村で1人の旅僧が宿を求めたが、断られた。水を1杯くれと言ったが、水も無いと言われた。以来、この村には清水が無い。その反対に、旅僧を泊めて歓待した上野村は、翌朝出立の際その礼として、旅僧が海岸の岩を指すと清水が出た。その旅僧は弘法大師だった。以降、上野では海岸の水で布を晒し、能登縮として四方へ輸出している。
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コウボウダイシ,カキ
1937年 京都府
昔、柿をもいでいると旅僧が来て、柿を1つ下さいといったが、男は渋柿ばかりとうそをついた。旅僧はかまわないと言って1つ持って帰った。旅僧は弘法大師で、以来渋柿しかならなくなった。
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ヨウカイ
1932年 埼玉県
妖怪が出るという廃寺に旅僧が泊まっていた。すると次々と化け物がやってきた。旅僧はやってくる化け物の名前を判じて退治した。
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ミソチョウジャ
1928年 兵庫県
貧しい夫婦のところに、痩せ細ったみずぼらしい旅の坊さんが一夜の宿を求めてきた。夫婦は食事すら差し上げることができないからと断ったが、坊さんがそれでもいいと言ったので、夫婦は快く泊めてあげた。翌日、坊さんは家を去るときに何かを念じながら庭にあった古い瓶の周りを廻った。瓶の中には味噌が入っており、それはいくら使ってもなくならなかった。夫婦はそれを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕な暮らしができるようになった。
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キツネ,ネコ
1915年 愛知県
猫は狐と夫婦になるといわれている。
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ダイジャ
1943年 香川県
昔、当願、暮当という兄弟の猟師がすんでいた。兄は志度寺にお参りし、弟は食料がないので山で狩猟をした。兄は法席で銃声をきき弟をねたましく思ったので、首から下が蛇身となってしまった。弟は兄をかわいそうにおもい、幸田池までおぶっていき、兄の願いをききれ池に入れた。兄は大蛇となって自分の目をくりぬき、この目をかめにいれて酒を造れと渡した。弟は兄の言うとおりに酒を造り、家は栄えた。
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ジャタイ
1975年 香川県
兄弟のうち信心深い兄が寺参りの途中、大きな音がしたので弟が猟で大物を取ったと思ったがそのうち大蛇になった。弟は悲しんで兄を池に連れて行った。以来猟がうまくいかない弟に兄は片目をくり抜き、それで酒をつくれと言った。成功した弟は、大蛇の力を使っていることを咎められ、再び兄を沈めなくてはならなくなった。
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スギノボウ
1919年 群馬県
紀州法燈寺は数度の火災で再建できず、住職が困っていると、旅僧が建立を申し出たので頼んだ。旅僧は赤木山の杉の坊と名乗ったが、それは名高い大天狗であった。言いつけどおり村の火を消し物音をたてないようにしていると、一夜にして立派な伽藍が建っていた。
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コウボウ
1931年 東京都
昔、乞食のような風体の旅僧がきて、畑の芋を求めたが、芋をやるのが惜しくて「この芋は固くて食えない」といって断った。旅僧は「そうか」と言ってさっさと帰ってしまったが、それ以来、その土地には固くて固くて食えない芋ができるようになったという。
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ダイズ
1928年 長崎県
旅僧が村を巡錫しているとき立ち寄ったある家では継母が継子をいじめた挙句、釜の中で煮ていた。僧が「逸れは何か」と聞くと「味噌豆を煮ている」と答えたので、一椀の布施を乞うたが、「まだ煮えていないから」と断られた。少し経ってから再び布施を乞うたときも、悪事を隠すために「まだ煮えていない」と断った。それ以来、富津には大豆が実らなくなったという。
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オオウナギ,タビソウ
1999年
旅僧がやって来て毒流しの漁を止めるようにと宿主に言った。しかし止めさせる手立てはなかったので、申し訳なく思った宿主は旅僧に粟飯を施した。藩主は漁を決行し、多くの魚が川面に浮上した。その中に大うなぎがいて、その腹を裂いてみると粟飯が入っていた。大うなぎが旅僧だったと人々は知った。その後大地震や藩主の早死になどが続いた。
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ホトトギス
1974年 長野県
兄が病気で寝ていると弟がホドイモを持ってきた。兄は弟の食べ物をうらやみ弟の腹を裂くが、中はホドイモの皮ばかりだった。自分は皮を食べて、よい部分を兄に食べさせていたのだった。悲しんだ兄はホトトギスになり、「ホッチョカケタカ、オトットキタカ」と鳴く。
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レイ
2001年 神奈川県
鎌倉山を訪れた旅僧の前に、遊女からいとの霊が現れ、舞う。
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ユメジラセ
1987年 岡山県
ある人の兄が戦死して1年位してから、夢に兄が兵隊さんに行く格好をして軍足をはいて歩く音がする。はっとみると兄が帰ってきている。帰ったの、と声をかけると、わしゃ行かないけんけぇ、といって出て行った。それでちょうど今のご主人と兄が同じ隊にいたので聞くと、兄がけがした後、兵隊さんと一緒に凱旋してきた日と、夢を見た日が同じくらいであった。父も母も見たことがないといったが、ある人のところには帰ってきたことを知らせに出てきたのだろう。
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〔ハンソウボウ〕
1958年 岐阜県
明治19年5月のこと。ある家の夫婦が破れ衣を着てうどの木の杖をついた鼻の高い姿の御札を旅僧から買った。その夜、夫婦の夢に御札のお姿の人が出て、「山奥に大きな岩屋がある」と告げた。みんなで行ってみたところ、お姿のとおりの人が林の中にいて、坊さんについて行くと不思議な岩屋についた。坊さんの顔が半分なかったともいい、それで半僧坊として祀った。
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コジキボウズ
1942年 奈良県
ある年の大晦日に、善良な老夫婦の家に1人の乞食坊主がやってきて、1夜の宿をこう。老夫婦は親切に泊める。元旦になって起こしに行くと、その人は黄金になっていた。その翌年の大晦日、隣の欲の深い爺婆が、旅の僧を無理に引き留めて泊まらせ、死なせてしまう。
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オニ
1941年 朝鮮
ある兄弟の乞食がいた。兄は心がよくなく、弟は良い心の持ち主だった。弟が物を沢山貰うのを妬み、兄が弟の目を棒で突き刺し、弟は盲目になった。ある日弟は固い栗を拾い、ある空き家の二階で休んでいると、鬼が目の癒し方を話している。弟が栗を囓ると音が大きく、それに驚いた鬼たちは逃げた。弟は言うとおり木の葉で目を洗うと目が見えるようになり、鬼たちの置いていった宝で大金持ちになった。兄も同じように目を潰し弟のようにしたが、逆に鬼に殺されてしまった。
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イソウ,コウジミソ
1974年 兵庫県
ある夫婦者は常に普門品を読むほど信心篤かったが、家貧しく草鞋をつくって生計を立てていた。歳末に異僧が家に来て一夜を乞うた。夫婦は貧しさ故断ったが、僧は主人と寝食を共にしたいと、結局宿泊する事になった。翌朝僧は草履を請い、これを履いてぬかみそ桶の周りを、慈願視衆生福聚無量と唱えて出て行った。その桶を開けると麹味噌になっていた。近所の者にあげても尽きなかった。
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シンランショウニン
1979年 山梨県
ある日の夕暮れに、1人の旅僧がやってきて泊まった。翌朝、ここは清浄なところだから何日か行をやりたいというので、堂へ案内した。婆さんが家の内に水の出る所はないものかと捜していると、その旅僧が場所を示した。掘ってみると清水がわき出した。ただし、この水はこの家の入用だけしか出ず、女性が不浄の時には汲んではいけないと約束した。ある時、婆さんが約束を忘れて水を飲んだところ、水が止まってしまったが、坊さんに話して拝んでもらうと、また水が出てきた。後にこの名僧は親鸞聖人であることがわかった。
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キジン
1935年 沖縄県
一人の兄と妹がいた。兄は人を殺し肉を食っていた。兄は妹にも肉を食わせようと家に招いたが、妹は便所に行くと言って逃げた。兄は追いかけたが、妹が自分は2つ口があり、下の口では鬼を食うと言ったので、驚いて墜落死した。
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アカゴ,ナキゴエ
1939年 新潟県
外国人と日本人の間にできた子供が死んだので、この夫婦は町を去った。残った屋敷からは赤子の泣き声が聞こえ、調べてみると押入れの中に子供の骨があったという。夫婦は葬ることができなかったのだろうと、村で葬ってやることにした。
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