シロイシサマ 1991年 愛知県 真っ白なきれいな石で、石を動かすと「もとの山へ帰りたい」と泣く。その石を盗もうとした者は体が痛くなった。
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バケイシ 1987年 山形県 化け石という石は、若い女に化けて侍を騙して斬りつけられた。その石が今でもある。
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ダケイシ,コウボウダイシ 1958年 岐阜県 ダケ石は弘法大師の杖が石になったといわれている石で、この石に触ると怪我をするという。
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オノノコマチ 1976年 秋田県 安養寺から平尾鳥に越える道端に、多くの石が積み重ねられ赤い菊が咲き乱れているところがあった。「小野小町の塚」と呼ばれ、かつて小野小町がそこで休み、菊を植えていったと伝えられる。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 青大将が出ると天気がよくない。
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(テンキニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 なべのつるが熱くなるとき、鳥が水浴びするとき、ねこが顔を洗うときは天気が悪くなる。岩ツバメがくると雪が降らなくなる。はとが鳴くと天気がよくなる。星が遠く見えるときはよい天気が続くが、多く見えるときは天気が変わる。風が川へ吹き込むと天気が変わる。たつみ風(東南からの風)が吹くと暴風雨になる。北雲で照れば100日照る。雲が南へ返せば寒くなる。月が出るとき・太陽の沈むときにかさをかぶると雨になる。雲の輪のなかに星が1つあれば翌日は雨、2つなら2日目、または2日以内に雨が降る。夜の雷と地震、あるいはかまの底のすすに火がついたり消えたりする「きつねの嫁入り」は雨になる前兆、ぶよが出ると天気が変わるともいう。
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ヨナキイシ 1990年 長野県 下小俣の水田の中に夜泣き石があり、夕方になると赤ん坊のような声で泣いた。そこで人々は石を祀った。するとそれまで、田の持ち主の家の者が石を動かすと家人が病気をしたりしたのに、そういうことがなくなった。
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イシ 1993年 岐阜県 貧しい夫婦が石の近くに赤ん坊をおく。1時間ほどで戻ってみると、赤ん坊はいない。夫婦は石の近くに住むようになる。石が泣いているのに気づき、ほお擦りすると石は泣き止む。
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キツネ 1981年 和歌山県 天気がよいのに雨が降るのを狐の嫁入りと言う。
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オノノコマチ 1981年 山形県 小野川温泉は小野小町が掘り当てたもので、その湯につかり小町は病気が治った。その後小町は100歳まで生き、二度禁裏へ参内したという。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 石に関する俗信一束。白い石を死に石と言い普段使うのを嫌がる、石は卯の年に子を産む、など。
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カッパ 1975年 福島県 河童が座ったようなくぼみのある石が2つあり、親河童の石、子河童の石と呼ばれている。そのくぼみに石を当てられればいいことがあるという。
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〔イキイシデンセツ〕 1986年 大分県 石が生きている。
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イシカンノン,ヒカルタマ 1984年 長野県 尼僧が石を拾おうとしたが、小さいのに持ち上げられない石があった。その石から夜に青い光が出るので村人は怖がった。庄屋の主人の夢に老人が出て、石を手厚く祀るようにと言った。すると石は大きくなっていき、現在では手のいぼに効用があると言う。
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ヨビイシ 1967年 福島県 呼び石といわれている石の前に立ち声を発すると返事があるという。
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バケイシ 1987年 山形県 黒森の化け石という石は、侍が通ると若い女や子どもに化けて騙したので、ある侍が斬りつけた。翌日見ると、それは石だったという。
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オニババ 1932年 長野県 埴科郡清野村のお寺山の中腹に住んでいた鬼婆は、旅人を取って食っていた。旅の僧をつかめて山へ登り始めた鬼婆は、途中で石につまずいて転んだ拍子に石に変わった。その後誰でもその石に触ったのものはすぐ死ぬと言われていた。
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ヒヒ,タタリ,ドンドロイシ 1968年 三重県 城山の鞍部よりやや東北の斜面にひひが住んでいた。そして北側の大日山の麓に石が突き刺さっていた。白羽の矢が屋根にささった家では、美人の娘をどんどろ石の上に供えた。娘は夜のうちに対岸の森に住むひひにさらわれて行った。この石に触れると祟りがあるといわれていた。
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オオイシノタタリ 1970年 山梨県 ある家の庭に明治40年の洪水で大棚から流れてきたという大きな石がある。数年前にその大石を除去するために石屋さんに頼んだところ、2,3日してその石屋さんが死んだ。それ以降、この石を割った者は死ぬといわれる。
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シタマチノカネダ 1985年 茨城県 醜い顔の娘が、田に映った自分の顔を見て、田に落ちて死亡したと言われている。以後、この田を作ると、凶事が起こるとされていた。ある人がこの地に工場を建てたが、やはり倒産してしまった。
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ナノカマワリノイシ 1929年 長崎県 雲仙の温泉場の近くに、七日廻りの石というものがある。これは、ある時邪険な母親が子を背負ってここを通った時に子どもが泣き出したので、「泣き止まないなら置いていく」と小さな石に置いて歩き出した。ところがそれほど離れていないにもかかわらず子の鳴き声がどんどん小さくなったので振り返ると、子の姿はなく大きな石があった。その石の周りを七日七晩周囲を廻って探したのでこの名がついたと言う。
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