イシノコロガリオチルオト,テングノイシコロガシ 1982年 新潟県 山の上からグワラグワラと石のころがり落ちる音ばかりがするのを、天狗の石ころがしとよんでいる。
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テング 1961年 静岡県 八木山では山に天狗がいて、人をおどかした。恐ろしい音をたてて空を飛び、大きな声で笑った。
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テング 1951年 長野県 山仕事をするある男は二つ山の天狗様の怒りに触れたうえ、山開き前の山に登った。男は帰りの山道で転び谷底まで落ちてしまった。助け出されてまもなく死んでしまった。
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テング 1956年 福島県 一番高い竹がら山には天狗がいて、天気が悪くなる変わり目に太鼓を叩いた。
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テングサマ 1936年 石川県 天狗が山を足場にして村々を遊び回った。天狗の爪がかかったため山は禿山になった。
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テング(ゾクシン) 1932年 愛知県 山で笛を吹くと天狗が連れに来るという俗信。
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ヤマノカミ 1961年 島根県 ある人が山の中で山の神さんにあって気違いになった。山の神さんは天狗のような格好で羽が生えていたそうだ。
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テング,ハネヤスミキ 1956年 岡山県 天狗が飛来する山は不浄を忌む。彦四郎という男が山に飛んでいって以降、園山に入ることは禁止された。また天狗の羽休み木の近くに牛馬や女が近づくことを忌む。
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オテングサマ 1953年 埼玉県 若い男が、お天狗様に山に連れて行かれた。三年後帰って来たが、その男は何一つせず、笛ばかり吹いているようになった。
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テング 1938年 島根県 山仕事をしていたら天狗がやってきた。天狗は腹の中で考えていることを次々と言い当てていく。しかたないから仕事の続きをしようと、鉞を打ち込んだら、かけらが飛んで天狗の鼻に当たった。天狗は「人間は自分でも分らないことをする奴だ」と言って、逃げて行った。
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テングノコヤユサブリ,テング,テングノタカワライ 1982年 新潟県 山小屋で何人かしてとまった夜に、山の夜話に、天狗が山にいるとか、いないとかしていた。そのとき急にガシン、ガシンと誰かが山小屋をゆさぶるので、天狗だとふるえあがった。これは天狗の小屋ゆさぶりといって、昔はよくあったという。そのあとで、アハハハハと天狗の高笑いが聞こえてくる。
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テング 1989年 群馬県 原集落の天狗山では、天狗が太鼓を叩く。
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テング 1966年 鳥取県 天狗が山の草を刈るような音を出した。
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タイコヲタタクヨウナオト,テングノタイコノオト,ヤマノカイオン 1982年 新潟県 山では、ドンドコ、ドンドコと太鼓をたたくような音がするという、天狗の太鼓の音もする。これは山の怪音で気味の悪いもんだ。
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オテングサマ 1954年 栃木県 山に木を切りに行ってパンカパンカとかバリバリとか音のする時は、山にお天狗様が来ているから、仕事をせずに帰る。
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テング 1968年 埼玉県 腕のいい川狩り人夫がいた。ある大仕事をひかえた日、天狗様にお神酒を供えず、悪口を言っていた。仕事中、にわかに黒雲が出て雷鳴がとどろき、山程もある岩が人夫の上に飛んできて、材木は岩の下に埋められ、若者はいなくなった。天狗の仕返しといわれた。
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ゴシンサマ,テング 1976年 新潟県 西山にはごしん様という天狗がいる。人が山に入ると、木を伐って倒す音をさせる。
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テング 1993年 福井県 大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
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テンク゛サマ 1960年 三重県 天狗様が太鼓を叩いている間はいいが、鉦を叩くようになったら、山にいてはならない。
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ゴシンサマ 1980年 新潟県 西山にいる天狗。人が山に入ると、木が切り倒される音がする。
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