アオビ,アカイタマ 1937年 秋田県 人が死んだ家の屋根から夜になると気味悪く青火が燃えた。今から30年ほど前に、一握りの赤い玉が向こうから飛んできて、耳の傍らをシューと飛んでいったのを見た人がいる。
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ヒノタマ 1968年 岡山県 人が死ぬ直前火の玉が屋根棟から西の方へふわふわ飛んでいくのを見たと言う人も多い。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 話者の姉の子が死んだときのこと。人魂が出た。屋根の上を、赤い尾を引いた火の玉がパーッと飛んでいった。
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ヒノタマ 1935年 長崎県 城下のある人が夜中に火の玉を見た。その火の玉を追いかけていくと、ある家の垣根を越えて窓から中に入った。様子をうかがうと、窓が開いていて、爺さんと婆さんが寝ていた。うなされていた爺さんが、婆さんを起こして、「今見た夢で変な男に追いかけられた」と話した。
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アカイヒノタマ 1960年 兵庫県 死後、心残りがある霊は、夜に赤い火の玉となって、屋の棟のあたりを飛び回る。
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ヒトダマ 1992年 奈良県 近くの家から人魂が出てきた。10センチメートルぐらいの青い火の玉で、尾を引きながら4・5メートル飛んだ。半月ほど後、その家の人が死んだ。
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ヒノタマ,マエシラセ 1964年 福島県 庭のかえでの木か何かの幹のあたりを、尾のある青い火の玉が上がり下がりしていた。翌朝、親しかった近所の人がその時刻に死んだことがわかった。
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タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
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ヒノタマ 1933年 鹿児島県 ある夜、大きな火の玉が村中の空を飛んだ。光が明るく、見ている人の影が地に映ったほどだった。
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ヒノタマ 1946年 伯母が辺鄙な村に住んでいたころ、ある夏の宵の中のことである。庭で行水していた伯父が呼ぶので行ってみると、立木の幹のところに青い尾を引いた青い火の玉がふらりふらりと上がったり下がったりしていた。翌日、付き合いのあった家の人が亡くなったことを知った。
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ヒトダマ 1960年 岡山県 火の玉にはチョウコの外、人魂もあった。昭和23年、危篤の母が昏睡状態になっていた夜、近所の男の人が数名、家の棟から火の玉が出て北のほうへ飛んでいったのを見たという。
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オオキナマッカナヒノタマノヨウナマルイタマ 1995年 福島県 母が死んだ夜、4・5メートルの大きな真っ赤な火の玉のような丸い玉が五分間ほど浮かんでいた。友達が死んだ夜、30メートルほどの青い大きな丸い火の玉が10分間ほど出ていた。
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アオイヒノタマ,ヒトダマ 1987年 埼玉県 Iさんのおじいさんが亡くなった時刻に、Iさんの家の上を南方から飛んで来た青い火の玉が行ったり来たりした後、Iさんの家に下り消えた。死んでおばあさんの霊が迎えに来たのだろうという。
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オオキナヒカリ,アオイタマ 1966年 群馬県 人が死ぬ前、家の屋根から光をおびていない青い大きな玉が登り、ふわふわと飛びながらその家のお墓の所で消えてなくなった。
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ヒノタマ,ヒダマ 1965年 沖縄県 ある家に病気で寝ている人がいて、その家のガジマルの木の上から突然大きな青い火の玉が上がり、隣家の方へ行った。人々は「あの家の人はもう助からないだろう」「いや、隣家に流れて行ったので何もない」といいあった。数日してその病人は元気になったが、今まで元気に働いていた隣家のものが突然なくなった。
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ヒトダマ 1983年 山口県 松の木の所から大きなヒトダマが飛んだのを2人一緒に見たことがあるが、2日してその木の近くの人が死んだ。死人のある前に一斗樽大の火の玉がその家の屋根から出ると言う。
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ヒノタマ 1992年 奈良県 昭和19年だっただろうか、夜に便所へ行って出てきたら、愛宕神社の上から大きな青白い火の玉が家の前まで飛んでくるのを見た。その後なにも起こらなかったが、よく考えたら、ちょうど主人の妹の婿が亡くなった時だった。
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ヒノタマ,ガスダマ,タマシイノタマ 1985年 山梨県 Aさんが子どもの時分には、よく火の玉が出た。そういうことを言っていたおじいさんが亡くなるときにも、家の屋根から火の玉がお寺へ向かって飛び、うわさをしていると1日か2日で亡くなった。火の玉とかガス玉とかいう。
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ヒノタマ 1987年 長野県 桜井家の新宅での話。大日堂に嫁いだ娘が40余歳でなくなった。その時,新宅の土蔵の屋根に火の玉が落ちたのを複数の家人が目撃した。その時刻は丁度娘が亡くなった時で,娘の霊が火の玉になって里へ知らせに来たのだという。
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ヒノタマ 1964年 青森県 瀕死の人の魂は火の玉になり、親類を訪ねる。
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