カイ,ヨウカイ 1976年 延宝年中東武に空観という僧がいて怪異をなすことを得意としたが、それも術を知っていただけのことである。
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キツネ 1979年 元禄元年7月、ある田夫に狐がついて書をなした。狐が離れた後、田夫は再び無筆に戻った。このような場合、狐は書をなし、狸は画をなすことが多い。
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ネコ,カイ 1976年 熊本県 猫がなす怪異は甚だしいもので、人を死に至らしめる。
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ウブメ 1979年 産婦が化けたもので、妖をなす。
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ムジナ 1935年 新潟県 家の人でも知らない怪異がある。家の主は狢であり、初めて家に来たものには、怪異をなし、時には恐ろしい姿を見せる。嫁が来たときも同様であった。
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アッコ 1976年 九尾の狐といえば俗に悪狐だと言われるが、もとは瑞獣であり、『太平御覧』にそれを示す記事が引用されている。
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ヤコ 1976年 僧が狐の力を借りて不思議をなさんとする事は嘆かわしいことであり、そのような僧は獣以下の存在である。
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カニ 1999年 滋賀県 往来の者を悩ませていた蟹が、僧に正体を見破られ、戒を授かり災いをなさなくなった。
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ショウヨウ 1976年 芭蕉は草であるが大木のようになる。その魂も化けて怪しいことをなすのだろう。千年の年を経た大樹も怪しいことをなすことがある。この類だろう。
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ボウレイビ 1939年 亡霊火と呼ばれているものは、もっぱら海上の怪火のことで、群れをなし、よく移動するという。
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タタリヲナスシッチ 1969年 福島県 双葉郡にも祟りをなすという田があったという。
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タヌキ 1921年 徳島県 「ええじゃないか」踊りの時、狸が人に憑いて不思議をなしたのもあった。
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ヨウカイ,ゴユウ 1974年 六畜のもの及び、亀、蛇、魚、草木も年を経るとよく妖怪をなす。ゆえにこれを五酉という。酉とは老という意味で、物が老いると怪をなすという。
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コジュツ 1976年 神助がないのに異験があるのは、魔法狐術の類である。
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イヌガミ 1979年 犬神は四国にあり、人に害をなすこと甚だしい。
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(ゾクシン),タマシイ 1935年 島根県 野外で死んだ人を運ぶとき、「エナーゾ」と声をかけないと、魂がその場にとどまって怪異をなすという。
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カサゴツト,テンテンゴツト 1941年 富山県 ガマは術を心得ているからカサゴツトとかテンテンゴツトの神とかいって、神にしている。生命の危機に際してこの神に祈ると、ガマの術で助かることがあると言われている。
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キツネモチ 1922年 島根県 狐持ちに恨まれると狐が手足の爪の先から体に入りこんで狂気になるという。狐持の家とは絶対に行き来をしないし、交際もしない。もし交際すると狐が沢山群れをなして台所の煙出しから入ってくるという。狐に憑かれて気の狂ったものは寝ていて小豆飯や豆腐を欲しがる。
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カッパ 1982年 宮城県 近春という殿様が小泉川を馬で渡ったら、カッパが馬の尻尾を引っ張ったので斬り捨てようとしたら、カッパがもうしないと水遁の術を教えるから許してくれというので、術を教わり助けてやった。
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カケヅノ 1976年 懸角は犀角でできており、百鬼邪気瘴気諸毒を解する功にすぐれている。貴人の座右には必ず置くものである。
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キツネ,レイ 1974年 千葉県 下総佐倉城の近くに住む人で、狐を惑わせる術を得て代々伝えている者がいる。また狐憑きを落とすことを得意とする。
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