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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマガミノサカブ
1937年 秋田県
山神のサカブ(叫び)は細く硬い声で、遠いところで響く鉦の音に似ている。女の声にも似ているが少し違う。これは吉祥で、その方向に進めば必ず獲物(主として熊)を発見するという。特に東方に聞こえるのは最も良いので、その時は何処迄も進んでゆく。また一方で、熊が捕れた場合には村の何人かにもそれを知らせるサカブが聞こえるという。

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タヌキ
1987年 徳島県
火事になった養子の親の家に行くため、狸がよく出るという山を歩いていた。他に狐や山犬(おおかみ)もいた。提灯のローソクは狸があっという間に取ってしまう。獣が寄らぬようにお堂で火をたいていると、狸がだましにやって来る。近所の女の人に似た声が聞こえ、笑い声もした。道を進もうとすると、杖が滑ってなかなか進まない。
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オンナノコエ
1990年 秋田県
女の人を生き埋めにしたところでは、朝女の声が聞こえる。
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クマ
1955年 山形県
昔、熊の子どもを産んだ女がいたという話があった。
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クマノテアライユ
1951年 長野県
一人の猟師が熊を矢で射止めたが、熊の後を追うと、熊は温泉の湯に手を入れて洗っていた。その後狩人は傷を負ったとき、その湯で洗うと傷が治った。これが野沢温泉の熊の手洗い湯のおこりだという。
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キンキ
1981年 山形県
大舟では熊を捕ってはならないという禁忌がある。熊狩りを見ただけでも腹病みをしたという人もいる。
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カラスナキ,ハトニニタブキミナトリ
1970年 三重県
烏の鳴き声は死の前兆だと考えられている。烏よりもっと不気味な鳥がいて、それが一声鳴くと即時に、二声、三声鳴くと二日、三日後に死人が出るという。格好は鳩に似ていて、その鳴声は地獄の底から響くようであるという。周囲の血縁の薄い者には聞こえるが、本人や家族には聞こえないといわれる。
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アヤカシ,ヤマノカミ,コエ
1992年 広島県
戦後すぐの頃、山へ木を採りに入ったら2,30人が叫んでいるのが聞こえた。呼ばれるように声の方へ向かったが、次々違う方へ声の聞こえる場所が変わった。般若心経を心の中で唱えながら歩いていると声は消えた。
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ナナフシギ
1919年 岩手県
御田植場の頂上で女の声が聞こえたり、頂上の平地では馬のなく声が聞こえることがある。登山する人が垢を取る所では夜になると読経の声が聞こえるなどといった七不思議がある。
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(シノゼンチョウ)
1982年 群馬県
隣組の人が集っているとき、ガラス戸が開いて「こんばんは」という声が聞こえたが、誰も来ていない。まもなくその声の人が死んだと知らせてきた。
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ヤテイ,ヤッテ,オヤテ
1983年 岡山県
ヤテイはヤッテ、オヤテともいい、県下のほぼ全域に伝承されている。これは氏神や鎮守の樹林の辺りにいるとされており、多くの場合、狐に似た動物と考えられている。これは村に異変や災難があるのを知らせるために異様な声で鳴くといわれているが、その声を聞いたという人は少ない。
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クマノタタリ
1982年 長野県
熊が吹雪に迷った子供を助けた。子供は里に帰ったが、猟師が熊の穴を子供から無理やり聞きだし、熊を仕留めた。まもなく猟師の家には次々と不幸が起こり、その家は途絶えてしまった。
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ヒヒ
1990年 秋田県
黒沢川で木切りをしていて、百物語をしたらヒヒが来て寝ている人から舌を取った。逃げた人は熊に助けられたので、熊を祀った。
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ヨブコエ,アヤカシ
1992年 広島県
海から「こっちに来い」という声が聞こえてくる。声に呼ばれていったら死ぬ。6,70年前にその声に殺された人がいる。
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(ゾクシン)
1938年 福島県
熊狩りのために村を立つとき、女性から櫛を借りたり貰ったりしていた。こうすると熊が獲れるという縁起によるものであり、また、狩場での色話はよいとされているためである。
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クマ,タタリ
1940年 徳島県
熊が死ぬと目を隠し、女の人に見せないようにする。見せると祟るか、もしくは生き返る。熊の頭を埋めるとき、真黒に煎った豆をカドイシと一緒に埋める。もし祟ったら、熊封じの虎の巻物を埋めると何事もない。
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シキャダ
1969年 鹿児島県
人が死ぬ前には、シキャタが現れる。これは例えば怪我で人が死ぬ場合、その人が怪我をした場所で夜中に叫んだり喚いたりする声が聞こえる。病気の場合は家の墓地で墓穴を掘る音が聞こえたり、夜中に葬列の音がしたりすることを指す。
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ヤマバヤシ
1938年 静岡県
深夜に山中で神楽の囃子が聞こえる。阿多古では山ばやしと呼ばれていて、狸の仕業だと考えられている。熊村では日中にも聞こえるといわれ、狸が腹鼓を打っているのとみたというものもいる。
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ヒヒ
1990年 秋田県
黒沢の三十人小屋では、ヒヒが女に化けて29人の舌を抜いた。最後の人は逃げて熊に助けられたので、熊野山神社に熊を祀った。
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ネコバシ
1938年 京都府
橋を渡ると誰かの呼ぶ声がし、その声が聞こえると必ず川にはまる。
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クマノテ
1980年
中国の言い伝えでは、熊の手で妊婦の腹を撫でたり、熊の腸を干して鎮帯にすれば、必ず安産になるという。
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シンシノトリ
1931年 長野県
蓼科の峯に雷鳥に似た神鳥がいる。朝と暮れに時を知らせる声が麓まで聞こえることがある。雄は色黒で白斑があり、碁石鳥に似ている。雌は黄雌鳥に似ていて、胸は黒く、白斑がある。足は踵の際まで毛がある。雛は鳩と同じように松の実や松のみどりの葉をついばむという。
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