ゴゼンサマニアルイシ 1970年 福島県 御前様というのは山の上に住んでいた人である。御前様は背が高かったので、背の低い人が自分の望む高さの棒を持って詣でるとよい。御前様にある石は育ち、鈴木幸雄氏が子どものときに見た小石は、大きな石に変化しているという。
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オニ,ヤマンバ 1978年 山梨県 鬼だか山姥だかが山を背負ってきたが、背負うのに使っていたオンガラが切れて、けちな婆さんが代わりのオンガラをくれなかったので仕方なく置いていった土が中山になった。
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サクモツキンキ,アサ,(ゾクシン) 1916年 滋賀県 大昔、二柱の神が降臨したとき、麻で目を傷つけたのでこの村落では今なお麻を植えず、植えても育たないという。
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モウハツ 1928年 兵庫県 悪疫が流行したときには、袂の底に毛髪を入れておくと病気に罹らないといわれている。
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イシ 1978年 広島県 太郎左衛門という男は毎年安芸の宮島に詣っていたが、その帰り、船の中で袂に手を入れてみると小石が入っていた。海に投げてもまた入っている。夜に明神様が枕元に立った。村人はこの話を聞いてその石を祀った。この石は元は袂に入る小石であったのが、今は高さ一尺七、八寸、まわり二尺二、三寸にもなった。
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オニ 1969年 山梨県 12月27日には、牡丹餅を枝に刺して家の入口に挿しておく。おかべの入道(オカベノニュウドウ)といい、鬼が来るのでこれを出しておくのだという。1晩中、庭に籠を出しておく家もある。
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ヤマウバ 1974年 高知県 山姥はおいておいた餅を持っていく。餅の代わりに石を置いておくと、餅は取られないが家は不幸になる。
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ブウンチョウキュウ 1981年 山形県 小松野千松寺の仁王様の下から、直径2~3センチの石を2つ広い、小さな座布団を作って石を乗せる。それを床の間においておくと武運長久のまじないになる。毎夜、湯で石を洗い、無事に帰ってきたら石を仁王様に返す。
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オカネ 1988年 茨城県 瓶に入れられて土の中に埋められていたお金が、世の中に出たいと思って、光になって音を立てて飛び出した。度胸のある人が近づいて、袂を開いて招いたら、そこに入ってきた。
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アサ,スワサマ 1987年 長野県 諏訪様が麻の茎で目を突いたので,麻を作らない。
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セクラベ 1987年 岐阜県 背くらべは5月、6月に出る。麦畑から出てきて、自分より背の低い者を連れて行く。
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アオソウサマ,テング 1972年 千葉県 鹿間家の屋敷神は青麻様といい、御神体は天狗である。祭日は4月1日と9月1日。中風の神様として信仰され、赤飯を供える。カボチャとネギがお嫌いで、この家では今も作らない。
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バンドウタロウ 1982年 群馬県 坂東太郎という石が人間に姿を変えて伊勢参りに行った。
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タカセンボー 1973年 香川県 タカセンボーは夜に歩いていると、背がだんだん高くなっていくという。いくらでも高くなるという。
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イシ,ナンヨウノヘビ 1967年 福島県 昔、伊勢参りの帰途、下駄に小さな石が挟まったが、どこまで来ても取れないので不思議なこともあるものだと思いながら、お伊勢参りからついてきたのだからと、家に持ち帰り神棚に上げておいた。ところが石はだんだん大きくなり、やがて一抱えもある大石となった。不気味に思い、紫の布に包み、柏神社と名づけお祀りした。この石の正体は南洋の蛇が変わったものだということで、この石がたくさん子を産んで、その1つが新沼に祀られているという。柏神社の祭りでは、罪ある者がみこしを担ぐと必ず身が縮まり、罪ない者が担ぐと、どんな大石でも楽に担げるという。
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スイジンサンノタタリ 1984年 島根県 水神さんを一度祀ってそのままに放っておくとたたられるというが、井原谷ではそういうときには波多の稲荷さんの横屋さんに酒の1升くらいお神酒として持っていってみてもらうことがあった。
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オニ 1964年 青森県 1月14日の夜には鬼が来る。目籠を棒の先につけて高く掲げておけば逃げていく。
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コイシ 1979年 岐阜県 伊勢参りから帰ってくる途中、草鞋の中に小石が挟まった。いくら取っても絡まってくる。不思議な石なので神明神社に祀った。その小石は次第に大きくなったという。
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ザシキワラシ,カッパ,ネズミ 1958年 岩手県 寝ていて半意識状態になったとき、足から河童・鼠が上がってきて体がしびれる。これをザシキワラシという。古い家の座敷や床の間に背を向けているとき、胸に手をあてて寝ているときにくる。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 赤子を1人にして取り残しておくと、山犬が取りにくるという。
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キツネ 1985年 山梨県 昔、山道を通るときに、よくキツネに騙されて、馬の糞をお饅頭だと思って拾って袂に入れて帰ってきたなんていった。
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