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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シンダオトコ
1931年 青森県
古寺の和尚が真夜中に目を覚ますと枕もとにいた男が和尚の顔をじっとみていた。和尚が「死んだのだな。お経を上げてもらいたいのだな」と思い本堂に向かうと男はついてきた。お経を上げている間、十個は座っていたが、お経が終わったときには男の姿は見えなくなっていた。

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シンダオトコ
1931年 青森県
ある晩、古寺の老和尚が檀家回りからかえると、いつもは出てくる小僧が出てこなかった。経を読む声も聞こえないので小僧の部屋に行くと、小僧は経机に突っ伏して固くなっていた。その前には薄暗い電灯の光の中、1人の男が立っていた。和尚に大声で名前を呼ばれが小僧が顔をあげ、男と顔を合わすと男は消えた。翌朝、その男が死んだという知らせを受けた。
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シニン
1989年 岐阜県
一人住まいのお婆さんが死んだ。お経を上げてもらっていたら死人が棺蓋を押し上げて「おねじゃー」といって立ち上がった。医者に見せたら今度は完全に死んでいて、改めてお経を上げて埋葬した。
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ネコノマリョク
2000年 青森県
殿様を火葬にしている最中、棺おけが浮き上がって宙吊りになった。福蔵寺の和尚がお経を唱えると、棺が火の上に降りて無事に終わった。和尚についていった猫の魔力だろうと言われている。このときの猫は雄の三毛だったといわれている。
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オトコノヒトノカタチニミエタハシラ
1995年 福島県
夜中に目を覚ますと柱が白く見え、男の人の形をしていた。朝早く目を覚ましてみると、男の顔の部分だけカーテンがめくられていた。後であれは幽霊ではないかと思った。
類似事例

アクマ
1968年 佐賀県
昔、カオンという和尚がいたが、弔いのとき霧に紛らされて、悪魔に遺骸をとられてしまった。檀家は和尚に力が無いためにそうなったのだと思い、寺を取り潰してしまって、和尚は行き場がなくなり、寺の後に小さな家を立てて住んでいた。その和尚を埋めたのがカオン墓である。
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テング
1932年 群馬県
上総の千葉左衛門経政は、一子相満を船尾山水澤寺にあずけた。相満が14歳になったとき、行方不明になった。経政は息子を和尚が隠したと思い寺に火をつけた。炎の中に白髪の老人が現われ、背後に息子の姿が見えた。息子が天狗にさらわれた事を知った経政は谷間で自害した。村人は憐れんで経政神社を建てて、その魂を祀った。
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カッパ
1955年 鹿児島県
河童が子どもをさらうとして恐れられる場所に突き立つ岩があり、その上で座禅を続ける和尚がいた。ある年の暮れ、和尚の前に7、8歳の男の子が現れて寺の書物を欲しがった。それを河童の化身と和尚が見抜くと、河童は正体を現した。和尚が本を与えると、その礼として河童は水難を逃れる剣を和尚に渡した。
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ダイジャ
1997年 高知県
つたのという美しい人がワロウ淵の大蛇に見初められて洞窟に引き込まれた。そこで彦助という人が大般若経を買ってきて、和尚と共にワロウ淵に行った。そしてお経を唱え、大般若経を淵に放り込んだ。すると大蛇は嵐を呼んで荒れ狂ったが、ふりそそいだ天の光に焼かれて死んだ。
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タヌキ
1984年 埼玉県
むかし、長慶寺の住職だった牧厳和尚は、お経を読むのも字を書くのもたいへん下手だったが、ある時、狸に化かされて狸の葬式に出かけて以来、お経もうまくなり、狸の毛で作った筆でたいへん上手な字を書くようになった。
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キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。離すために、山伏がお経を上げて、弓を引いて追い払ったという。
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ネコ
1958年
白石市に貧乏な寺があり、ある日立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると可愛がっていた猫が「あの棺を空に上げるから、私を3回呼べ」と言っていなくなった。果たして棺は舞い上がり、和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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ネコ
1958年 岩手県
藤沢町の隣村に貧乏な寺があり、和尚は猫を可愛がっていた。ある日、立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると雲中から真っ赤な手がでて棺をつかみ、宙に持ち上げた。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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タマ
1936年 岐阜県
夜遅く、代官橋の上である和尚が綺麗な玉を見つけて追いかけた。玉は農家で寝ていた男の口の中に飛び込んだ。和尚が男を起こしてたずねると男は眠れないので橋まで涼みに行ったが悪者に追いかけられたと答えた。
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タヌキ
1931年 神奈川県
さしもの大病もケロリと治った和尚は何食わぬ顔で出発し、前述の経路を回った。これは狸和尚の注文であったか、それとも真の和尚の注文であったのか。
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オニ
1936年 鹿児島県
ひとりの男がいた。あるとき男が豚と馬を鬼が食ってしまった。男は木に登って逃げたが、池に姿が映っていた。鬼は池の中に男が居ると思って水を飲み干した。その後で上にいる男を見つけ登り方を聞くが、男は嘘の上り方を教えた。最後に男は神様に降ろしてもらった綱で天にのぼり、それを真似しようとした鬼は途中で綱が切れて死んでしまった。
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トラネコ
2001年 青森県
貧乏な寺で長く養われていた虎猫が、毎晩、和尚に化けて出掛けて行っては大勢の猫達と酒盛りをやっているのを和尚に見られてしまい、寺を去った。去り際、虎猫は、あるところで亡くなった姫の棺桶を自分が巻き上げるから、やって来てお経をあげてくれと言った。そこでその通りにすると、長者の家から多額のお布施がもらえることとなり、また和尚の名も広まって、寺は持ち直すことが出来た。
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クチヨセ,イチッコ
1977年 神奈川県
お経を上げると仏様がイチッコにのりうつり、その口を借りて話す。1度はそうして見てもらわないと、仏様が成仏しないのだという。
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ムジナ
1974年 山梨県
建長寺のムジナが和尚を食い殺して和尚に化け、犬を怖がっていつも駕籠で移動し、食事のときは決して人を寄せなかった。不審に思って覗くと、風呂では尻尾でお湯を叩いて入った振りをして、飯を食うときには正体を出して四つんばいで喰っていた。そのときに和尚が「越前のロクという犬さえいなければ怖いものはない」と言うのを聞いたので、それをつれてきてけしかけたらムジナ和尚は食い殺され、3日後にムジナの正体を見せた。
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タヌキ
1981年 和歌山県
若い男が古狸に憑かれて正気を失った。神様に心経をあげて治した。
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モジナ
1977年 神奈川県
昔、村送りで和尚様がやってきたのだが、その和尚様は犬が嫌いだからと食事をするにも入浴するにも囲いをして犬を入れないようにしていた。これを不思議に思った人々が、和尚様の入浴中に犬をけしかけてみたところ、犬が桶の中からくわえてきたのは大きなモジナであった。
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ウナギ,カニ
1982年 宮城県
熊ん堂淵のカルド岩には竜宮と繋がっている深い穴がある。そこで鰻と蟹の合戦があった。鰻が和尚の夢枕に立って、「味方について欲しい、和尚はここにある、と川のほとりで言ってくれればこちらが勝つ」とお願いしたが、和尚は忘れてしまい、ようやく目を覚まして熊ん堂川に行って見ると、鰻は切り刻まれて死んでいた。
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