テング,マス 1916年 和歌山県 桝の底を叩くと天狗が来るという。
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テング 1928年 富山県 天狗も田植えをした上はすっと飛べない。天狗は頭に桝を戴いているので、迷子を探すときには桝の底をたたきながら探すと、天狗は「頭が割れる」と言うそうである。
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フクノカミ 南蒲原郡の俗信。桝の底を叩くと、福の神を逃がすという。
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マス,タタリ,(ゾクシン) 1916年 岐阜県 桝を洗うと祟られるという。
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マス,テング 1980年 和歌山県 マスの底を叩くと、天狗が来る。
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キツネ 1921年 兵庫県 昔、田舎では子供が狐につままれて行方不明になる事があった。村人が夕方から「おらばおおらばお」と呼びながら探す。この時、一人だけ桝の底を叩きながら後ろからついていくと、狐は桝を叩いている者の側へ子供を放り出す。
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テング 1943年 長野県 夜隠れると、天狗にさらわれるからしてはいけない。
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テング 1937年 福井県 天狗にさらわれた人は村の中にいるが、それは夜の12時までである。去年は子供が1人さらわれた。
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カミカクシ,キツネ 1954年 奈良県 中学生の頃、ある家の4、5歳の子供が、夕方急に姿が見えなくなり、神隠しになったことがあった。狐に入られたというとことになって、村中総出で、桝の底を叩いて子供を捜しに出かけた。
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〔マスアライイケ〕 1984年 愛媛県 大同年中、ある富豪が妙円寺の西側にある池で桝を洗うと、忽ち貧乏になった。また、横谷の毘沙門の加護を得て財を成した者が、その財物の多いがために苦しんでいた。そこでこの池に行って桝を洗い、底を叩くと、その者は次第に貧乏になってついに死んでしまった。
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テング 1922年 富山県 明治14,5年ごろ、1人か2人は天狗に連れ去られた。いなくなった子供を捜すときには、天狗が棲むという火の宮や愛宕の大杉の下で名前を呼び、太鼓と一升枡の底を叩いた。枡の底を叩くと天狗の耳が破れそうになり、捕えた子供を樹の上から放すのだという。
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テング,カミガクシ 1922年 神奈川県 天狗にさらわれて途中で空腹になると、天狗はどこか饗応のある家のご馳走の膳をそっくり持ってきて食わせるが、とられた家では膳の不足したことに気付かない。また天狗にさらわれたことを「神かくしに遇った」といって、鉦や太鼓で「おだしゃれおだしゃれ」と言って歩く。さらわれた人が木の上等から落ちてきた時には大抵馬鹿のようになっている。
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テンク゛サマ 1960年 三重県 天狗様が太鼓を叩いている間はいいが、鉦を叩くようになったら、山にいてはならない。
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テング 1959年 天狗は女嫌いで、男をさらうことがある。
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テング 1985年 和歌山県 ある人がいなくなった。4・5日して帰ってきて、天狗にさらわれたが、いろいろ面白かったと言った。
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テング,グヒンサマ,カミカクシ 1915年 長野県 神隠しに遭うことを天狗様にさらわれると言う。「鯖食った鯖食った」と唱えると、天狗は鯖が嫌いなのでその難を免れるという。天狗にさらわれて呪いを教えてもらった者がいた。天狗をグヒンサマとも言う。
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テング 1985年 愛媛県 天狗座敷、天狗松、天狗宮があり、天狗が出るといわれる。
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テング 1937年 子供が急に姿を消すことがある。昔はこれを天狗がさらって行ったためだと考えた。また、山奥で、大木の枝に人間が引っ掛かっているのを発見した時は、悪人が天狗にさらわれて成敗されたという説明を付けた。
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テング 1975年 山形県 向川寺に昔天狗が遊んだという天狗の手まり石がある。天狗は昼は姿を隠して夜は空を飛び、子どもをさらった。姿を見た人は気を失い、翌朝体に爪の跡がついていた。ある年の祭りのときにも子供がさらわれ、次の朝杉の大木に天狗の爪跡が一面についていた。
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テング 1955年 山形県 飯豊山では、神の嫌がることをしたら、天狗にさらわれてしまう。
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テング 1978年 ある書道で生活している人が昔、天狗にさらわれたことがあった。
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