(ハナヂドメノツカ) 1974年 京都府 京都の「歌の中山」の入り口にある、誰のものかか分からない塚は、鼻血が出た時に祈ると必ず止まるという。どのような花でもいいので捧げて、左の鼻の穴からでるときは右の陰嚢を握り、右の穴からでるときは左の陰嚢を握ればたちまち治るという。
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シニン,ハナヂ 1947年 大分県 入棺前に近親の者が近づくと、死人が鼻血を出す。
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ヒノタマ 1965年 長崎県 鼻のほげた人が寝ている時、鼻の穴から火の玉が出て水を飲みにいき、火の玉が入ると目が覚めた、という話がある。
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〔アゴナシノジガミ〕,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 鼻が悪いときに、あごなしの地神に願掛けをすると、治るといわれている。
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マツノキ 1961年 静岡県 那賀のオオヤの前にある松の木を切ると、血が出る。
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(ゾクシン),(シノゼンチョウ) 1933年 岩手県 死ぬ人は小鼻が落ちる。私の村の或爺が或朝あまりひげが生えてうるさいから削ろうと云うて、鏡を出してみたが、不意に家族に向かって言うには「なんだこれや俺は死ぬぞ。小鼻が落ちて居る」。もちろんそれまでの家人は縁起でもないとかわしたが、その翌日爺はころりと死んだ。
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テング 1930年 新潟県 天狗の爪をカゼのときに削って飲むとたちまちなおるという。
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タケ,(ゾクシン) 1974年 宮城県 百日咳の予防には、便所に生えた竹を輪切りにし、数珠のようにして首にかける。
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ナラ 1982年 新潟県 ある時、ナラの大木を伐り倒そうとしたが、血が出たのでやめたという。血が出るような木は精ある木だとおそれた。
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(ゾクシン) 1916年 新潟県 一晩に二度湯に入ると、三途の川の婆さんに川を剥がれる。
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ソボノシ 1995年 福島県 水田で稲刈りをしていると鼻血が大量に出た。30分ほど休んで再び刈り始めた時、助手が手に一杯の紙を持って走ってきた。長患いの祖母の死を知らせる電報だと直感した。
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ボウコ 1975年 新潟県 ボウコが出たときは、節分の豆をまけばよい。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 手足を切ったときは三種類の草をもんでつける。
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ムイカゾリ 1956年 宮城県 生後六日目の新生児の産毛を剃り落とすことを六日剃りという。そのとき、盆の窪や耳ぎわの毛、あるいは頭の中央の毛を少し残しておく。これは子供が災難に遭ったときに神様がその毛をつかんで助けてくれる、という俗信に基づくという。
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アクブツ,(ゾクシン) 1932年 沖縄県 水を飲むときは「フーイ」といって3度水を吹いてから飲むと、水中の悪物を吹き飛ばすことができる。
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カヤ 1975年 愛媛県 ちょうかんさんが雨が降っているときに帰っていたら、頭をなでるものがいた。つかまえてみるとかやだった。千切っておいて朝になってから行ってみると、かやから血が出ていた。
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キビョウ,カミ,チ 1976年 東京都 江戸に髪の長い女がいた。毎月3,4尺切るのだがすぐ元に戻ったので、髪を剃って尼になった。また、夜になると髪がひとりでに動く婦人がいた。この髪を切って熱湯に入れたところ、髪は忽ち血になった。
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ハカイシノタタリ 1981年 和歌山県 話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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キヲキッテチガデタトイウコト 1926年 木を切って血が出たということが不思議といわれているが、これは樹液の多い木を切ると切り口から出る駅に細菌が発生し、紅色を呈するものである。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 しびれが切れたら、眉につばをつけるという。しゃっくりが止まらないときは茶碗に箸を十字に置いて四隅から茶を飲むと治るという。のどに骨が刺さったときは、その人の頭に魚を置くと治るという。土用の丑の日に薬草を採るとよく効くといわれ、ヨモギ(血止め)・ゲンノショウコ(腹薬)・ドクダミ(コシケとデキモノ)などがよく効くという、など。医療に関する俗信。
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