エンコ,(カッパ) 1973年 香川県 3月3日の花見節供にチマキを作る理由。ある日、えんこが男の子をさらった。男の子が笹をむいて食べる真似をすると、えんこは逃げていったという。
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エンコ 1975年 愛媛県 畑へ行っていたら、えんこが角力をとろうと言ってきた。よしと言ってすぐに頭をはり倒したら、海の中に飛び込んで逃げた。
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サンマイタロウ 2000年 石川県 子供をしかる時、サンマイタロウが来るぞと言ってよく驚かせたものだ。他に、狐やムジナが来ると言って驚かせたこともあったという。
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ユウレイ 1991年 愛媛県 漁の途中で陸に水汲みにあがった祭に「また来るかい?」と聞かれたら、必ず「また来るよ」と言わねばならない。昔、カツオ船のカシキが井戸で女に「また来るかい?」と聞かれ、船頭に教えられたとおり「また来る」と答えた。そのことを船頭に話すと「それはお化けだ。女が来るだろうから早く乗れ」と言ってとも綱を切って沖へ出た。そこへ幽霊がやって来て「早く食べてしまうんだった」と地団駄を踏んだ。
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シラヌヒト 1936年 山口県 村の子供が溺れ死んだので、ミコに見てもらったら、水の所に美しい花が咲いていて、それを取ろうとして落ちたのだと言った。また、子供がいなくなって探していると、山の中にいた。聞いてみると、知らぬ人が来い来いと言って連れていったのだという。
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カワコ 1961年 島根県 西郷町の川子祭りでは、竹を輪切りにして川に流し、竹の子を煮て食べる。そうするとカワコ(河童)が、「人間はこんな固いものを食べるのか」と恐れて近寄らなくなるのだと言う。
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オスネババア 1996年 新潟県 子供が言うことを聞かないと、オスネババアが来ると言った。漫画では、同じように子供が言うことを聞かないとことらが来ると言われていたと描かれている。
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テング 1988年 富山県 呉服屋の長男が行方不明になり、何十人前のご馳走をしてくれと言われたので用意しておくと、姿の見えない者がみんな食べていった。
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オニ,ダイジャ 1978年 長崎県 対馬では「川渡り団子」を食べずに川をわたってはならない。食べずに行くと大蛇にとられる、とも言われる。また、この餅を鬼が食べている間に逃げてきた、ボタン餅を食べていたため遅くなり、かえって危難を逃れたと言う話も伝わっている。
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(ゾクシン) 1960年 愛媛県 子供が生まれてから100日目に「箸ぞろえ」を行うという。この時には、お皿に石を入れてから食べる。こうすると、歯が丈夫になるという。
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オオゴイ,(フチノヌシ) 1975年 愛知県 祐福寺下にある淵の主は、元庄屋をしていた家に、姿を変えて手伝いをしにきていた。タカキビ団子は嫌いだから食べさせないでくれと言っていたが、誤って食べさせてしまった。それから来なくなったが、淵に大鯉が死んでいて、その腹からタカキビ団子が出てきたという。
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(ゾクシン),オニ,ネズミ 1933年 栃木県 歯が抜けた時は、「鬼の歯より私の歯のほうが先に生えろ」もしくは「鼠の歯になーれ」と言いながら、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根に投げる。
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カワランベ,(カッパ) 1989年 愛知県 昔、天竜川にはカワランベがいた。話者の実家の前の川原にはカワランベがおり、綺麗な女性に化けて何かと手伝いをしに来てくれた。川原の淵の傍の橋の上で膳を何枚貸してくれというと、用意してくれた。礼を言って返すと、誰にも見えないように淵の中に入れた。客が来るたびに働いてくれたが、「蓼だけはくれるな」と言っていた。ある人が面白がって蓼を上げると、血の泡をふいて流れていった。それ以来、膳を貸してくれなくなった。
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キツネ 1975年 愛知県 狐に憑かれた老婆が寝ていて、いくらでも食べるし戯言ばかり言う。あるとき、十里以上離れているのに、「妹がぼた餅を重箱に詰めて、出したり入れたりしている。どこまで来ている」と言った。妹が見舞いに来たところ、「早くぼた餅を出せ」と言ったので驚いたという。
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キツネ 1991年 奈良県 狐は「うどんを食べろ」と言って食べさせる。けれどもそれはうどんではなく、ミミズをうどんに見せて食べさせるのである。
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キツネ 1984年 山梨県 狐に憑かれるとたくさんものを食べるようになるが、食べても食べても痩せていくという。
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フネ 1990年 沖縄県 人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
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ヤマイヌ 1983年 愛媛県 山犬は狼とも違う魔物の一種で、憑かれると人のあとになり先になりしてついて来る。そんな時は「家へ帰ったら豆御飯を炊いてやるから、トギ(供)をしてくれよ」と言うとついて来なくなる。
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ネズミ,オニ,(ゾクシン) 1931年 (不明) 上の歯が抜けた時には「鼠の歯ととっかえろ」といって縁の下へ、下の歯が抜けた時には「鬼の歯ととっかえろ」といって屋根の上に投げると、丈夫な歯が生えてくるという。
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キツネ,ムジナ 1982年 群馬県 人を化かすのに、ムジナは後からついて来て、キツネは人の前から来る。
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アオイヒ,ボウレイ 1929年 鹿児島県 ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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