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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オニ
1984年 愛媛県
正月七日の朝は鬼が来るので戸口に篩を吊してから雨戸を開ける。この時、「山は満つ、谷はここのつ、わかゆく里はひいらぎの里」と唱えながら戸を開ける。

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タヌキ
1992年 奈良県
昔、小さい家に若い男が1人で住んでいた。そこに、毎晩、名前を呼んで訪ねて来る人がいた。けれども戸を開けると誰もいない。ある時戸の隙間から見たら、狸が後ろ足で戸を叩いていた。そこで「こらっ」と言って開けたら逃げた。それからは来なくなった。
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オニ
1929年 朝鮮
朝鮮では、正月16日の夜に門戸に篩(ふるい)を掛けて置くと、鬼が来てその篩の目を数えているうちに夜が明けてしまうので、鬼は家に入らずに帰ってしまう。
類似事例

ヤクビョウオクリ
1964年 福島県
厄神は村境や道の十文字に送るが、供えた銭や手ぬぐいをとって使うと病気がその人にとりつく。銭は、それを路銀にしていきたいほうへ行けという意味。法印を頼んで拝んでもらい、さん俵に赤い幣をたて、あずき飯のおにぎ(おにぎり)をのせて供える。送るときは夜に2人でし、後を振り返ってはならない。ひいらぎの葉を使って、「よこしまやたてしまや、越えて十文字、われ行く里はひいらぎの里」と3べんとなえる。
類似事例

ムジナ
1933年 長野県
夜更け、安国寺のお堂の戸を叩き「こんばんは」といって起こす者がいた。けれども戸を開けても誰もいない。同じことが毎晩あった。ある晩、声がすると同時に戸を開けると、狢が屋根の上に跳び上がっていった。
類似事例

ムジナ
1933年 長野県
ある宵の口に「名主の廻状が来た」といって戸をたたく音がした。戸を開けてみるが誰もいない。同じように毎晩続けてだまされた。四晩目に待ち伏せをして戸をたたくと同時に戸を開けたら、古狢がいた。
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タヌキ
1992年 奈良県
夜になると、名前を呼んで戸を叩く音がする。けれども戸を開けてみると誰もいない。いっぺん脅かしてやれと思い、戸の所で待っていて、戸を叩いた時にパッと戸を開けたら狸がいた。狸は前足で戸を叩くのではなく、逆立ちして後ろ足で叩いていたという。
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タマシイ
1966年 三重県
死んだ魂が帰ってきたときに帰れるように寺の本堂の戸を開けておく。入れないと戸をたたく。
類似事例

ムジナ
1976年 東京都
夜更けに名前を呼ぶ声がするので戸を開けると誰もいない。毎晩それが続くので、戸口で待ち構えて声がしたとたんに開けるとムジナが驚いて逃げた。ムジナが人間の言葉を話すときは息切れしているように発音するという。
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カンノンサマ,フエノネ
1929年 熊本県
笛鹿という里では、いつからか観音の堂ができた。観音様は、里に大事があった時には鹿に乗って笛を鳴らして、里へと下ってきた。里の人は、この姿を見ると膝まづき、災厄に備えた。これまで大火を逃れてきたのは、観音様の徳であり、里の名を鹿と笛から笛鹿と名づけた。
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タマシイ
1964年 滋賀県
死にそうな病人が「窓を開けてくれ」と頼んだときに窓を開けると、魂が飛んでいってしまう。
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タヌキ
1992年 奈良県
夜中、お寺に「こんばんは、こんばんは」と言って戸を叩く者がいた。けれども戸を開けると誰もいない。寝間に戻ると、また戸を叩く音がした。このようにして狸に騙されることがしばしばあったという。
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カラス
1973年 三重県
烏が里で鳴くと人が死ぬ。
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トヲタタクオト
1986年 東京都
林間学校の2日目の夜、みんなで遅くまで起きていた。すると、誰かが部屋の戸を叩いた。戸を開けても誰もいなかった。
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トシガミサン
2001年 香川県
真鈴では元旦に起きてすぐ座敷の戸を開けると、年神さんが入ってくるという。
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シヌマエノヒ
1966年 群馬県
本家の人が死ぬ前の日、足のひびが痛んで眠れず、夜中ごろうとうとしていると、高下駄の音が近づいてきて、家の戸を開ける音がした。見に行くと戸は開いておらず、今度は雨戸を叩く音と倒れる音がしたが、やはりどうもなっていない。次の日の朝、本家からおじいさんが心臓まひを起こしたとの知らせがあった。
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カンノンサマ,フエノネ
1929年 熊本県
笛鹿という里では、いつからか観音の堂ができた。観音様は、里に大事があった時には鹿に乗って笛を鳴らして、里へと下ってきた。里の人は、この姿を見ると膝まづき、災厄に備えた。老翁は先日火事があった時、観音様の笛の音を聞いたという。翌日に老翁は災厄への備えを怠らないようにと里人に説いた。
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ヤマノカミ
1958年 香川県
正月七日はヤマノカミノキダネマキと言い、山に入ってはいけない。もし入山すれば山の神にゆき合って帰れなくなったり、頭にこぶが出来るという。正月九日という家もある。
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スイカヅラ
1980年
所々にすひかずらという物がある。その祀り様は、人の知らない場所に穴を掘り、蛇を多く入れて置いておく。それを神に崇めて遣うのだが、憎いと思う人がいれば、すひかずらを着物につけると、その人は高熱を発し、心身混乱する。その人の家が原因を知って、財宝をすひかずら使いに贈ると癒える。
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タヌキ
1998年 奈良県
夜の十時ごろ、門口と障子を開けて人が帰って来る音がする。けれども、誰も入ってこない。そんな時は「また狸が騙している」と言った。狸は門口を開け、オシッコをする音を立てるという。
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シニン
1933年 熊本県
死亡者が生ずると選ばれた「タヨリツケ」両人が、知らすべき家に二人連れ立って出かけて「何処より来ました、何某が何で死にました」と注進する。その際は特に夜などは先方が戸を開けるまで待つ。こちらから開けると、戸の向こうにその死人が立っていると信じられている。
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アケズノハコ
1977年 静岡県
下田の「おやかた」という家の倉の中には「明けずの箱」というものがあり、開けると目がつぶれるとされ、誰も開ける者はいなかった。
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