テング,バケモノ 1933年 天狗の本場は富士・小田原・羽黒等の東方で、鞍馬・葛城・大峰等などの西方は東方にはかなわない。
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ユウレイ,カイ 2001年 鹿児島県 東方のボージおじの母は怪の見える人だった。東方の海のショージ岩の辺りには幽霊がたくさん出た。その人が幽霊を見ると、ザルを打ち壊して戦って追い払ったという。
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ニンギョ,コウシン 1960年 大分県 お庚申の祭りを始めた東方朔に2人の仲間ができた。その1人の家に招かれると赤坊を料理していて怖がって1人は帰ってしまった。家の主人は庚申で、料理したのは人魚で、食べると長生きできるという。東方朔は3人分食べて9000年生きたという。
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オニ 1922年 徳島県 海部郡橘村から山河内村を越える大越峠の東方に鬼の窟屋といわれる巨岩の裂け目がある。ここに鬼が住んでいて人を喰っていたが、二人の武士が土佐からやってきてこれを退治したため高知神社を建てた。
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ゴズテンノウ 1987年 長野県 昔,村の人が馬を曳いていると馬が大きな穴に足を取られてしまった。するとその穴の底から「俺は牛頭天王だが,俺を祀ってくれないと村中に祟ってやる」という声が聞こえた。そこで村中で祀ることになり,今は村の東方の馬場山上に祀ってある。
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タノタタリ,タシロノカミ 1971年 京都府 村と村の境にある三日月形の小さい田は、地頭も祟りがあるといっているが、作らないと二村に祟りがあるという。ふたつの村の尼が身を清め別火をしてつくった。この米は伊勢の御神の初穂にあげる。池を田代の神と伝えている。
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ボウレイ 1974年 東京都 角田川のほとりにある子の墓で母親が念仏すると子の亡霊に会うことが出来た。母は妙亀という尼になり傍らの庵に住んだ。故にこの地を妙亀山という。
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カミカクシ 1977年 滋賀県 伊勢へ行った男が帰ってこない。不動さんの行者の耳うつしで聞いたとおり、東方の宮様の森の上を探すと服が引っかかっていた。
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ウジノコタマ 1990年 和歌山県 冬の夜の明け方にハタハタと音がする。東方から近くに聞えたり、遠くに聞えたりする。宇治のこたまという。
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ヤタケイワ 1987年 長野県 村の西方に切り立ったように聳え立つ岩。この岩山が崩れ落ちるたびに人が死ぬと言われている。自分の村の側に落ちると村の人が,隣の側に落ちるとその村の人が死ぬと伝える。
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カシャ 1932年 岡山県 旧熊谷村では火車が出て時々死体を食うとされた。妙八を叩くと火車が来ないというので、葬式の時には必ずこれを叩く。
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シリョウノハカ 1987年 長野県 享保(1716~1736)頃,ある日の夕方,一人の行者がこの村で宿を探したが,どの家でも泊めてくれなかったので,行者は村はずれの崖から落ちて死んでしまった。間もなく妻が死骸を引き取りに来て,村の薄情さを罵り,「たたれ,たたれ」と呪ったので,この村に流行病が流行った。そこで死霊を慰めるため明治32年2月に石宮と墓を建てた。
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ヒトダマ 1983年 東京都 緑町の人が、夜9時頃、親子3人井戸端で歯を磨いていたら、近くの家の屋根を越した辺りから人魂が提灯のようにゆっくりふらりふらりと暗い空を東方に飛んで行くのを見た。次ぎの日、その家の人が亡くなったと言う。
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ヤクシニョライゾウ 2003年 愛知県 小佐の東方寺が廃寺になり須佐の光明寺に統合されて数年後、小佐の百姓作右ェ門が魚を捕りに出かけたところ、大漁だった。そのとき、「すくいだま」という網の中に石が入っていたので何気なく捨てた。もう一度網を入れるとまた石が入っていたので捨てたが、3度目にそれが薬師如来像であることに気づいて村に持ち帰った。村人は信仰していた薬師如来の再来と喜んで、これを敬った。
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ダイジャ 1973年 富山県 頂上には尼池という池があり、大蛇が住んでいて尼に化けて村に現れるという。
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クダン 1973年 岡山県 昭和38年に調査した時の話。八束村で聞いた話では、件(クダン)が生まれ、来年6月には大戦争があると予言したという。その件は隣の川上村でうまれたとのことなので、川上村へ行くと件は中和村で生まれ、例年は大豊作だが、流行病があると予言したと言う。中和村で聞くと、件は八束村で生まれ、大風が吹くと言ったと言う。
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ワラウチイシ 1976年 大阪府 天下茶屋村の東方にある円山という丘の上には、兼好法師の藁打石という石があった。享和元年の四天王寺回禄の際、近村より礎石となる石を集めたところ、この石も持って行かれた。ところが、怪事が起こったので、石は元の場所に戻されたという。
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テング 1989年 静岡県 伊東市玖須美の妙照(妙昭)寺には、天狗の詫び書が伝わっている。
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タヌキ,キツネ 1971年 青森県 村境でたぬきやきつねが人を化かした。
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ロウバ 1921年 岩手県 上閉伊郡松崎村字ノボトにある家の娘が秋ごろ行方不明になった。何年か後、娘は山姥のような老婆になって戻ってきた。やってくるたびに大風雨があるので、青笹村との村境に石塔を建て封じると、それからは来なくなった。
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キツネツキ 1930年 北海道 寛政12年、小僧に妙善という日蓮宗の僧がとりついた。妙善は仏学に慢じ、天狐道に落ちた笹山直満という狐だという。昼は働き、夜は妙善がつく、という小僧は評判となった。
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