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検索対象事例

キツネ
1989年 長野県
そましを生業にしている老人が仕事納めの日に、色々な物をいただくからきつねに化かされて取られないように気を付けなければと話していた。その夜、おみやげを持って帰ったが、朝になっても家に帰ってこない。家人が探しに出かけると、「騙されないぞ騙されないぞ」と言いながら歩いていた。家人が声を掛けるとはっと気がついて、「またおみやげを取られてしまった」と言ったという。

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キツネ
1995年 山形県 
道の下の沢のおまんきつね、小学校の下のおしんきつね、西側のおよねきつね、という3匹のきつねがいた。おかんばあさんという人は気丈で「狐になんか化かされない」と言っていた。鮎貝に行くとき、道にあったゴミ袋を「騙されないぞ」と蹴っ飛ばしたら、袋が逃げ出した。橋の下の鴨の群れにも「騙されないぞ」と石を投げたら、鴨は一度に消えてしまった。買物して帰り道、橋の所でばあさんの家の人が提灯を持って迎えにきた。ところがこれがきつねで、ばあさんはとうとう騙されて、尻尾で顔を叩かれて、びっくりして気絶してしまった。
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キツネ
1990年 長野県
ある人がきつねに出会って、「騙す気か」と問うと、きつねは「騙す気はないけれど騙すところを見せてやるので見ていろ」と言った。その人はお寺の石灯籠を一生懸命手でこすって待っていた。そのうち手の皮がむけたが、化かされているので判らなかった。人に背中を叩かれて正気に返った。きつねは騙しておいてそのまま逃げたのである。
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キツネ
1993年 岩手県 
あるお爺さんが魚を売って儲けて酔っ払い、鰯を持って帰る途中できつねに化かされた。家の人が心配して探すと酔いつぶれて寝ていた。起こすと、誰それに頼まれたなどと言って家とは反対のほうに行こうとする。連れ帰っても10日くらい食事が喉を通らなかった。
類似事例

キツネ
1990年 長野県
酔っぱらった人がさんまをどっさりと買って帰ってきたが、家につくと一本もなくなっていた。皆きつねにやられてしまったのだという。
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キツネ
1994年 鳥取県
きつねは夜、人を騙して食べ物を取り、人を田に落とす。話者の曾祖母は晩に家に帰るとき、「なんだか重たいな」と思ったら田の中を歩かされていて、弁当の残りの握り飯も取られていた。
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ネコ
1962年 島根県
昭和十年ごろ、お爺さんが祭りに行った土産を沢山もらって帰る途中、行きがけに誘ったが病気を理由に断った老人に出会った。その後親戚の家に寄ったが、土産はなくなっていて、時間もずいぶん経過していた。猫に化かされたのだという。
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キツネ
1990年 長野県
山中歩いて一晩中歩き回って家へ帰ってこなかったとか、養蚕が盛んだった頃桑を背負ってきて途中で遅くなると、ニヤニヤ笑っている人が待っていたりした。きつねが出て化けていたのだという。
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キツネ,ゴロウウエモンノババ
1979年 山形県
五郎右ェ門という家の2代前の主人が暗くなってからの帰り道に5、6人の者がちょうちんをつけてやってくるのに出会った。その人達の顔を見ると、先頭のものは五郎右ェ門の婆であった。「どこへ行くのか」と聞くと、「五郎右ェ門の婆が死んだので茶昆買いに行く」という。「五郎右ェ門の婆とはおまえではないか」と問うと、「俺は死んだんだ」と答えた。きつねに化かされたものだったという。
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キツネ
1990年 長野県
蚕の網を丈夫にするために、小がきをつぶしてシブを作っていた。小がきはきつねが好んでいた。夜、家で使った余りのシブを人に届けようとしたら、とんでもないところに持っていってしまった。道だと思って歩いていると、はばから転げ落ちてしまった。きつねが出て化かされてしまったのだという。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン
1989年 長野県
ある老人が町からの帰りに山道を通っていると、きつねの尻尾のある花嫁とそのお供を見つけた。それを見て笑うと、2人はちょうちんを放り出して逃げ出してしまった。老人は珍しいと思って狐のちょうちんを持ち帰った。するとその夜きつねが訪ねてきて「ちょうちんがないと娘の嫁入りに困る」と訴えた。老人は哀れに思ってちょうちんを返してやった。夜になると、素晴らしいちょうちんが並んでいた。明くる日の晩には、きつねがご馳走を持ってきたという。
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キツネ
1999年 佐賀県
法事のりんごを持ってくる帰り、きつねに化かされて取られた人がいた。
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キツネ
1971年 福島県
塙の屑物屋が、棚倉へ行ってあぶらげを買って行李へ入れ、その中へあぶらげをいれてきた。そして、カヤマのところへ来てみたら手車が動いた。何だと思って後ろを見ると、こうもりをさしてカヤマを登っていく人がいたので見ていた。そして家へ帰ってなんぼ見てもあぶらげがない。行李が食われているわけでもなく、なんにもしないのにどうやって取ったものだか、きつねに騙された話である。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン
1989年 長野県
きつねのちょうちんを持ち帰った老人の家に、きつねが訪ねてきてちょうちんを帰してくれと頼んだ。老人は拒んだが、「娘の嫁入りに困る」ときつねが訴えたのを哀れに思って返してやった。夜になると、素晴らしいちょうちんが並んでいる様を見ることができた。次の晩には、きつねがご馳走を持ってきたという。
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オニ
1939年 長崎県
よいお爺さんが夜中に鬼が集まっているのを見かけ、鶏の真似をすると、鬼は夜明けだと思って逃げ出し、残された宝物を手に入れた。これを聞いた悪いお爺さんが同じようにするが、うれしくて笑ってしまい、鬼に見つかって喰われてしまった。
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キツネ
1990年 長野県
仕事で山へ行った帰りに暗くなってしまい、いくら歩いても山から出られず同じ道を歩いていたことがあった。きつねに化かされたのだろうという。
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キツネ,サンコ
1938年 青森県
さんこという名の狐にだまされまいと思っていた爺様がいたが、結局はだまされ、隠蓑と隠笠だといわれて婆の腰巻とおかはを被らされた。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン
1989年 長野県
ある老人が町からの帰りに山道を通っていると、きつねの尻尾のある花嫁とそのお供を見つけた。尻尾が出ているとからかうと、尻尾はだんだん短くなったが、老人が笑うと2人はちょうちんを放り出して逃げ出した。珍しいものを拾ったと思い、老人はきつねのちょうちんを持ち帰った。
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ホシノタマ
1956年 宮城県
元気な爺さまがいて、「俺は絶対に騙されない」といばっていた。あるとき山に木を切りに行くと、林の中にいた狐が爺を見て逃げていった。なおもそれを気をつけて見ていると、美しい娘になって爺をだまそうとするので、「化かすのもたいがいにしろ」と怒ると、狐の娘は涙を流しながら「言うことは何でも聞く」と許しを請うた。爺は「狐が持っているというさまざまなホシ(宝珠)の玉のうち、金の出るホシの玉をくれたら許す」というと狐は口の中から玉を出し、「3べん撫でると小判が一枚ずつ出る」と言った。試すとやっぱり出たのでのこぎりをしょって山を駆け下り、村の酒屋に行って五升も飲んだ。「今までの分もとっとけ」とホシの玉から小判を出して番頭に渡すと、ナラの葉っぱであり、ホシの玉もよく見るとナラの葉をまるめたものだった。いくらいばってもこの爺もうまく騙されたということだ。
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キツネ
1996年 香川県
当吉さんは山へ行って、きつねに化かされて、いつまでたっても家へ戻って来られなかったことがあった。村の人が行くと、そこに当吉さんがいることがあった。
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キツネ
1997年 岐阜県
昔、二渡のある人が山へ薪を拾いに行ったきり帰ってこなかった。家族や親戚が捜索すると、山の奥で独り歩き回っていた。どうやらきつねに化かされたらしく、本人は疲れきっていた。
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