イヌガミチョウジャ 1984年 新潟県 長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇を広げて「日の神よしばしとまれ」とあおぐと、太陽はその場に止まり、田植えを無事に終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、長者は佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、そのまま石になった。
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(チャボウズトイヌノイシ) 1984年 新潟県 長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇で太陽はその場に止まらせ田植えを終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、悲しみのあまりそのまま石になった。今でもその石が沖のほうを向いてたっている。
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ゴタンダ 1940年 神奈川県 1日で田植えを植えるように言われた嫁が願うと、沈みかかった太陽が戻ってきた。植え終えてから田から上がると、嫁はそのまま死んだ。それから後、その田は1日中に植え終えないと不幸があるという。
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テンドウサマノバチ 1915年 鳥取県 湖山長者が広大な稲田を多くの早乙女を雇って1日で田植えをしていた。ある年の田植時、1匹の猿が子を逆さに背負って通った。早乙女たちはしばらく眺めていたため、日暮れまでに植え終えることができなかった。すると長者は扇で夕日を差し招き、1間ほど東に返した。それで植え終えることができたが、天道様の罰で広大な稲田は1日で湖水になったという。
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オロクショサマ 1989年 埼玉県 5月6日はオロクショ様という神様が田植えをする日である。だから俗人はこの日遠慮して田植えをしない。
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タウエジゾウ 1948年 静岡県 ある年、旱が続いて田植えが遅れたことがあった。雨が降って田植えをしようと田に行くと、一夜のうちに田植えが終わっていた。その年の開帳のとき、本尊の地蔵の足に泥がついていたので、お地蔵様が田植えをしてくれたのだといわれた。
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オロクショウサマ 1989年 埼玉県 卯の日は府中市のオロクショウサマ(大国魂神社)の田植えで、この日は田植えを避けた。田植えをすると死者が出ると言われていたからである。
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タンゴノセック 1965年 岩手県 五月五日は馬の休養日とされ、この日に馬を使うと不吉だとされた。たとえ田植えの最中でもこの日は馬を休ませたという。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの済んだ田圃に悪戯をした狐が捕まり、殺すか殺すまいか議論になったが、助けることにした。田植えのしなおしを準備していた夜、狐が大勢来て夜の内に田植えが終わっていた。その後も狐がその田を世話してくれて、その年は豊作になった。それからその家では明神様として狐を祀り、田植えの日にはご馳走をあげている。
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(ゾクシン) 1972年 千葉県 田植えに関する俗信。
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タウエ,シノヨチョウ,シジュウクニチ 1950年 島根県 苗代に籾をまいて四十九日に田植えをすると家の人が死ぬ。
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(マノワンイッタイノカンボツ) 1984年 新潟県 昔、沢根のある嫁が、姑に真野湾の田を一人で一日に植えるように命ぜられる。半分ほど植えると、急に田の水が熱くなったので、嫁はたまげて一心に神仏に祈ると再び水は冷たくなり、誰が手伝うともなく植え終わる。ところがその夜真野湾一帯は陥没して海と化した。
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オイセノタウエ 1973年 富山県 神さまが田植えをされるので一日休む。
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オイセノタウエ 1973年 富山県 神さまが田植えをされるので一日休む。
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オイセノタウエ 1973年 富山県 神さまが田植えをされるので一日休む。
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オイセノタウエ 1973年 富山県 神さまが田植えをされるので一日休む。
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シノヨチョウ(ゾクシン) 1970年 福島県 午の日に田植えをするとくわない人(死ぬ人)ができる。
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(ゾクシン) 1992年 宮崎県 田植えを忌む日に関する俗信一束。
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フジュクノヒ 1940年 栃木県 田植え時の5月は午の日を不熟の日とし、一向宗の人以外は、この日に苗を植えると死人が出来るといって決して植えないという。また、三日越しの苗は忌むという。
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セック,タウエ,イエ,(ゾクシン) 1915年 滋賀県 節句の日に田植えを行うと家が衰える。
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センチノカミ,ホウキノカミ 1933年 山口県 橋の下の乞食が娘を産んだ。そのとき橋を通ったある人が、厠の神と箒の神富もう一人の神がこの子を嫁にした者は長者になると話しているのを聞いた。その人は早速娘をもらい受けて長者になった。しかし、娘を捨てると、貧乏になったので、再び養うことにした。日本一の長者になった。
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