ナメクジリ,ヒヒル 1980年 ものの変化というのは、必ず定があるというものではなく、なめくじり(なめくじ)はひひる(蛭)になるという。
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ウマノオ,ハチ 1980年 ものの変化というのは、必ず定があるというものではなく、馬の尾は蜂に化けるという。
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ダイジャ 1960年 三重県 柿の大木に、柿が実っていた。大暴風雨になっても柿は下に落ちてこない。けれども、いつしか柿の実は見えなくなっていった里人が見ていると天から大蛇が下りて来て、1つずつ柿をむしっていた。そのため庭の中に柿を植えるのを嫌うようになったという。
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ヤマノイモ,ウナギ 1977年 薯蕷が川のほとりに端を出すと、風水に感じて鰻に変化する。半ば変わりかけたものを見る人が往々にしてあるという。
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カニ,ニホ,ニホトリ 1980年 ものの変化というのは、必ず定があるというものではなく、蟹は鳰という鳥になるという。
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ブッカ 1976年 生物には胎卵湿化の四生があり、鳥獣昆虫が変化することは珍しいことではない。田鼠が鶉に化したり、雀が蛤になることなどがある。また、蛸は蛇が化したものであるから食べないという人もいる。
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ナナフシギ 1977年 京都府 志賀郷の七不思議。正月1日に満開になる藤波神社の藤。作物の豊凶などを占える阿須々伎神社の茗荷と、篠田神社の竹の子。正月2日に花を咲かせて耕作の豊凶を示す若宮神社の萩。正月5日の朝に突然実をつけ、一日で熟す諏訪神社の柿。正月6日に滴が落ちて日柄や水難を示す向田の里の滴松。正月7日に風もないのに揺れて吉凶を知らせる向田の里の揺ぎ松。
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ジネンジョウノイモ,ウナギ 1976年 谷川の岸の自然薯が水に漬かって鰻に化するという。竹が水に漬かって笹魚という鮎のような魚になるのと同じ類のことだろう。
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ムジナ 1923年 茨城県 ある人が雨の日の夜に月を見て、それが狢の化けているものだと知り、油断をさせて火縄銃でその月を打ち落とした。狢は月に化けることがある。
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(ヒキカエル),フクベ 1980年 宮崎県 ものの変化というのは、必ず定があるというものではなく、日向国の海ではひきがえるは、ふくべ(フグ)という魚に変化するという。
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ダイジャ 1928年 鳥取県 お種という娘が、毎夜おいしい柿を持ってきて村の人たちに与えた。どこから採ってくるのか跡をつけると、池に来て蛇の姿になり、池の中ほどにある弁天島の柿の大木に登って採っていた。
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ヘビヤシキ 1956年 宮城県 昔,金持だが吝嗇な男がいた。乞食に米を与えるのを惜しみ,その分を俵に貯えておいたが,一年くらい過ぎたある日俵を開けてみると,米は皆蛇に変わっていたという。以後「蛇屋敷」と呼ばれるようになり,今でも地名として残っている。
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ヤコ 1975年 群馬県 昔上毛にあったとき、友人と山へキノコ狩りに行くと、狐が一条の枯れ芦をまさぐって柿の葉をこの芦に貫いているのをみた。またその芦を輪っかにして、うなじにかつぐようにすると忽ち見えなくなった。そして友人は帰り際に美人を見たが、それを先の狐と見抜き、礫を投げて化けの皮をはいだ。その美女は驚いて元の狐の姿に戻り、近くの山へと逃げ帰っていった。
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キツネ 1926年 長野県 ある女を女中に雇った。明日田植えの日、女中は狐の姿になって昼寝していた。悟られた狐は突然姿を消した。翌朝、田には苗を逆にして植えてあり、狐のたたりを恐れてそものままにしておくと、その秋は豊作になった。
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ヘビ,タコ 1976年 福井県 蛸の中には蛇が化して蛸になったものがいるという。ある人の話に、越前で、大岩にあたって尾が裂けたものがやがて脚になったのを見たという。その人の従僕も、山から小さな蛇がたくさん降りてきて水際で小石にあたって、だんだんと変化して水に入っていったという。
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キツネ 1982年 宮城県 農仕事を手伝って米や魚を貰った人が狐に化かされて田圃の中を歩かされ、米や魚を石や砂や泥とすりかえられた。
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キツネ 1972年 千葉県 狐が女に化けて饅頭を持ってきた。翌日見ると、馬糞になっていた。
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ムヂナ 1938年 岐阜県 鳥のえさが盗られるので、えさを吊るした下に灰をまいた。すると灰の上に獣の足跡が付いていた。寝ずの番をしていたらえさを抜いた串を何かが投げてくる。よく見ると朝はずした栗の横でよく似た栗が揺れていた。叩き落すと小さな狢だった。
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モウ,(ヌカガ) 1980年 蠓(ぬかが)が飛んで、舂くときは雨が降り、春は風が吹くという。
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キツネ,オンナ,オオニュウドウ 1937年 岩手県 昔、夜遅くに若い女を見て狐が化けていると正体を見破った男は、次に大入道に会い、狐と見破る。家に着くと狐がいたので叩いているとそれは雨着だった。またある時には、大水が出たと思わされて、蕎麦畑を裸であるかされたりもした。
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