オサキ 1915年 東京都 飯櫃(おはち)を叩くとをさきが来るといわれている。
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オサキキツネ 1973年 尾さき狐は、上毛、下毛に多くいて、戸田川を境に江戸には入ってこない。尾が分かれているのでこの名があるのだろう。家に憑くと、その家は栄えるが、一代か次の子で衰える。狐は増えていき、その家の娘が他所へ嫁入りすると、狐も分かれてついていく。
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オウサキ 1989年 埼玉県 明治の初め、隣り合う本家と分家があったが、おうさきの家筋、にぎやかであると近所から嫌われていた。本家の爺さんはおうさきどうかを封じ込むことを持ちかけたが分家は迷信として拒否した。以後分家の家筋からは病人が出た。
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ドウサキ 1975年 埼玉県 昭和49年頃の4月19日に、4つぐらいの子供が憑きものにつかれ、夜になると暴れ出した。子供の肌着を洗って干したら、1寸5分ぐらいの動物の足跡がついていた。これはどうさきの足跡だと判明し、どうさきの呪をして洗うと足跡は落ち、子供はよくなった。このどうさきは茨城県から来たそうである。
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オオサキ 1976年 群馬県 上州南牧には大さき使いがいる。
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ツチコロビ 1956年 蛇の一種で、ころんできて咬み付くという。さきにあげたノヅチの類か。
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カミサマ 1958年 香川県 二つの丸い山があり、一つには祠、もう一つにはさきのがくがあった。さきのがくは新道に切断されて今は小さな盛土しかない。この山の前に家を建てた者があった。ところが、一夜のうちに倒壊してしまった。これは丸山さんの神さまの真正面に家を建てたので、神様が腹を立てたのだという。
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キツネツキ 1950年 鳥取県 狐が憑くと腹を食われる。老婆が大食いになったのは狐が食べているからである。飼い狐は、いろんな所から食べ物を取ってきて、しまいには食いつぶされてしまう。
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オサキキツネ 1973年 静岡県 近頃、伊豆の三島のほとりで尾さき狐をつかう者がいる。その者が捕まえられて江戸に連れていかれる時、川崎のあたりまではいたちが毎夜多く鳴いていたが、六郷川を渡るとそのようなことはなくなった。
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キツネ,キツネモチ,キツネツキ,ゲドウ 1949年 鳥取県 多くの地方に見られる狐・狐持・狐憑についての説明。狐持には資産家が多かったり、結婚を嫌がられることがある。気の弱い人に憑き、発作などが起きる。
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キツネ,ヤコ 1972年 長崎県 狐が憑くことをヤコが憑くという。憑依された人は狐のような行動を取ったり、色んな事を口走ったり、病気になったりする。狐の足跡が肩に付いていることもある。狐は物知りや坊さんに落としてもらうという。
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ヨスズメ 1956年 蛾の一種。歩けなくなるほど夜に群れ飛んでくることがあり、山犬のくるさきぶれだという。
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キツネ,(タタリ) 1986年 大分県 狐を殺すと祟られる。
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キツネモチ,ヒトギツネ 1922年 島根県 出雲では狐持は嫁に貰わないという。狐持の家と親類になれば、すぐに狐が憑いてくるとか、狐持の家の床下には多くの狐が住んでいるとか言い、それが人に憑くと気違いになるといって狐持ちの家を嫌っている。
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キツネ 1930年 兵庫県 ある家に美しいお嫁さんがいて、美しい声で毎日歌っていたところ、声に惚れた狐が憑いてしまった。この狐を祓うため、全国の狐の総大将である伏見のお稲荷さんから護符を頂いてきたところ、嫁が急に恐ろしい顔で、「京都から2本さした侍が来る」といった後、狐が落ちた。狐が腹の中で毎日の食べ物を食べてしまっていたため、嫁は痩せて骨と皮だけになってしまっていたという。
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キツネ 1955年 山形県 狐の死霊もたいていとれるが、生きた狐の霊が憑いたものはなかなか離れない。
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オサキギツネ 1996年 山梨県 尾さきぎつねは、尻尾の先が白く二つに分かれている。昔はいたが今はいない。
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ヒトギツネ 1914年 島根県 狐持ちは世間から排斥され、普通の家と結婚することができない。人狐が巨万の富を運んで来てくれるので豪家だが、もし結婚すると75匹の人狐が新婚者の家を襲うので、狐持ちとして冷遇される。狐持ちが人狐を虐待すれば、たちまちか運が傾いてしまう。
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キツネ 1998年 福島県 炭焼きをしていた爺さんを狐が毎日送ってくれた。食べ物をあげると喜んで食べた。
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ニンコ 1914年 島根県 人狐の系統は縁組を避けられる。人狐を狐持とも言う。突然、家の者に狐が憑き、狐持の家になることがある。狐持になった家とは絶縁し、交際しなくなる。狐持と称する家は、概ね富裕の家が多い。
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キツネヅギ 1952年 神奈川県 キツネヅキは狐に食べ物を与え、橋まで送るとついた人がブッカエり、狐は逃げる。狐の中には証文を書いていくのもあるという。
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